qwertyの日記: 戸籍法・民法での姓の記述 6
日記 by
qwerty
戸籍法と民法を軽く見てみましたが、
この2つの法律では「氏」で統一されていますね。姓はほぼ出てこない。
なぜニュースで姓で(ほぼ)統一して報道されているのかちょっと気になる。
現代では氏も姓もほぼ区別なく使われているのはわかりますが
法律用語でもあるのにニュースでは適当ということ・・・?
それとも別の意図または意味があるのだろうか。
苗字というのも同様の意味で今は使われているけど。
昔の平民は姓も氏も無いが、富豪や公への貢献者は苗字はあった。
あと、今でも田舎だと家を区別するのに屋号で呼んだりするけど(「何屋の誰さん」)、
これは苗字に近い感じですね。
姓……職業集団(公的な名称)
氏……血縁集団(公的な名称)
苗字(名字)……氏の細かい集団(私的な名称)
一応上記のような感じの分類なので、現代では姓よりかは氏のほうが適当だとは
思うけど、氏って言うともっと大きいファミリー(源氏とか)ぽいイメージ。
今の平民出身の一般人向けだと名字が本来の意味的に近そう。
#なお、名字(苗字)は2つの法律には出てきませんでした。
#オチは無し
姓がカバネの意味なら (スコア:2)
職業と云うより、身分・大君(天皇)との関係の意味じゃ無かったでしょうか??
例えば、物部連(もののべのむらじ)、源朝臣(みなもとのあそん)であれば、物部,源が「氏」で、連,朝臣が「姓」
で、例えば、天皇からの文書なんかでは「源(=氏)朝臣(=姓)家康(=正式な名前/諱)を征夷大将軍に任ずる」みたいな感じで
Re:姓がカバネの意味なら (スコア:1)
たしかに職業というと省略しすぎというか語弊がありますね・・・
もともとは職位やら地位的なものであって、ファミリーではないということで。。
[Q][W][E][R][T][Y]
Re:姓がカバネの意味なら (スコア:2)
実際の所、大化の改新以降に新しく出来た氏姓の「姓(かばね)」は「朝臣」固定みたいですし
古代氏姓制度、特にかばねの概念が廃れた故? (スコア:1)
タイトルの仮説は「源平藤橘」などの「氏(うじ)」の語が法令に使われている
理由を十分に説明できないのでアレですが、氏姓のうち片っ方の姓が事実上
「朝臣」一つしか残っていないので「氏」の語を安心して使っているのかな。
「苗字」あるいは「名字」の語を新たに法令用語に収録するより抵抗が小だった。
という理解ですが、典拠そのものはないです。
Re: (スコア:0)
ちょっと調べてみた結果
1. 太政官政府の姓尸不称令により、源平藤橘を姓、名字・氏は苗字、かばねは尸と定義され、姓と尸は称することを禁止された。この時点で姓という言葉は法律上消える
2. 旧民法が発布。この民法上で氏という単語が使われる
3. 現代民法も流れで氏になったと思われる
Re:古代氏姓制度、特にかばねの概念が廃れた故? (スコア:1)
おふた方のレスにていろいろ知らないワードあったので歴史を知ることが出来ました。サンクス。
結論、とまではいえないけど、雰囲気としては
氏は使われなくなったから堂々と法律用語として復活させたという感じですね。
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