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音楽

ribbonの日記: フィリピン・フィルハーモニック管弦楽団のコンサート(アランフェス、三角帽子、etc) 1

日記 by ribbon

何とかスケジュール調整が出来たので、東京オペラシティコンサートホールでの演奏を聞きに行った。当日券で。なにせ、三角帽子(しかも全曲版)という、日本だとそうそう演奏の機会がない曲をやるわけなので。でも、当日券の枚数は少ない割に、結構空席が目立った。1/2から2/3くらいの入りだろうか?
舞台向かって右側の2階席のかぶりつき。真下は1階席2-3列目くらいの所なので位置的にはまあまあ。オーケストラがよく見える。ただ、桟の高さがあまりないのと、椅子との間の距離がほとんど無いので(エコノミークラス並み)、ちょっと怖いのが難点。あと20cmくらいは欲しいところ。
楽団員の服装だが、男性の服は南国風。やや透けた感じのする白い、シャツみたいな感じのもの。
さて、曲目だが、最初はアランフェス協奏曲。普通は小品演奏してから協奏曲になるんだけど、今回は小品があと。かなりこぢんまりした編成。1st Vnが8人くらい。Cbも3人。基本2管でトロンボーンはなし。ギターの音が小さいので、編成小さくないと音聞こえなくなっちゃうからなあ。
ギター演奏は荘村清志さん。名前はよく聞くけど、生演奏は初めて。で、弾き出してみると、意外とよく音が聞こえる。
2曲目はロッシーニの「歌劇 セミラーミデ序曲」。この曲が始まる前に楽団員がどどっと入ってくる。1st Vnが12人になった。他もそれに合わせて増強。なるほど、人数が大きく変わるので、わざと小編成の曲を先にしたんだな。
この曲を聴くのはこれは初めて。でも、確かにロッシーニの曲だなあ、という、結構いい感じの曲。指揮者は楽譜見てなかった。手慣れた曲なんだろうなあ。
ここで一旦休憩。ちょっと偵察してみたのだが、オーボエ/ファゴット/イングリッシュホルンの奏者脇にちょっとした台があってなんか乗っけてある。たぶんチューナーっぽいものと、明らかにスマートフォン。前者は分かるけど、後者ははて?
休憩後は三角帽子。チューバ等も入る。ピアノとチェレスタは1人の人が掛け持ちの様子。打楽器奏者は数えてみたら6人いた(ティンパニ担当除く)。この曲はいろいろな打楽器結構使うからなあ。
歌手はバックヤードで歌うのかと思いきや、なんとステージ上に。1st Vn と2nd Vnの後、チェレスタの前あたりにいる。しかし、冒頭と真ん中くらいでしか歌わないので、残りの期間ずっと座っているのもつらいんじゃないかと。まあ、ドボルザークの9番よりはましかも。
冒頭の所は、打楽器奏者が全員でカスタネット。なるほど、あの音はああやって出すのか、と納得。かけ声をかけるところで1箇所ミスがあったのはご愛敬。テンポはややゆっくりめ。
演奏は結構いい感じ。ただ、やはり弦楽アンサンブルはもうちょっとがんばって欲しいところ。チェコ国立ブルノ・フィルハーモニーから比べると、やはり差が出てしまう(ああ、3年も前か)。金管はそうでもないんだけど、ただ、ピッコロ奏者がちょっと苦しい感じなときはあった。音楽の作りは、緩急を付けるところが多い感じ。こういう感じも悪くない。終曲の部分は溜めの部分も、たっぷり溜めているので、個人的には好みである。

アンコールだが、なんと、ソプラノ歌手に1曲歌ってもらうことに。これは良いアイデア。あれだけしか歌わないのももったいないし。さらにその後オーケストラの演奏。曲目だが、
・ Nicanor Abelardo 作曲 「MUTYA NG PASIG」
・ヒメネス作曲「ルイス アロンソの結婚」

だとか。前者はフィリピンの作曲家の作品。で、後者なんだけど、カスタネットを高速で叩く所がある。板の上に置いたカスタネットを叩いていたのだけれど、ちょっと追いつかない感じだった。あれは叩くタイプのカスタネットではなくて振るタイプのカスタネットの方がよかったかな。

演奏終了すると、普通は三々五々バックステージに楽団員が引き上げるのだけど、なんとステージ上で記念撮影している人がいる。なるほど、それでスマートフォンを置いていたわけか。

全体として、それなりに力のあるオーケストラだと思う。音楽監督の福村さんががんばって指導しているんだろうな。

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  • by Anonymous Coward on 2018年10月08日 15時48分 (#3494112)

    オーケストラ団員は、フィリピンの公式礼服バロンを指揮者も含め全員着用していました。Pina(パイナップル繊維)製のこの礼服は、公式行事では大統領も着用します。一着16000円以上もする現地でも高級品です。

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