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宇宙

route127の日記: まったく千葉大ときたら

日記 by route127

千葉大が話題になっているらしいがどうも千葉大のテニュアの人が理研の京を使って太陽の謎に迫る論文がサイエンスに掲載されているらしい。
3/25付の千葉日報に記事が出ていたが、黒点周期が11年であることの説明がつくようになってきたのだそうだ。(千葉大プレスリリース
千葉大というと医学部とか教育学部が中心であんまり理工強い印象ないけど天文学に強い大学だったのか?
なんか南極にハドロンの研究拠点とかあるらしいし。
千葉大学大学院理学研究科附属ハドロン宇宙国際研究センター南極にあるIceCubeプロジェクト観測所
国際共同実験がIceCubeと言うらしいが最近見たヒップホップ映画にもそんな登場人物が居た。

2014年以降にプレスリリースが出ているものの今までアネラスティック近似としていたところを解像度を上げる為に音速抑制法を採用したら乱流から11年周期を再現できたとしかわからず、手法の違いによる計算の困難さがどの程度低減されたかなどが分からなかったので時間を遡って資料を探してみた。
2010年前後から取組んでいるテーマらしく検索して以下の資料を見つけた。
音速が無限大となるアネラスティック近似だと計算量がO(N^5)となる云々。

プレスリリース資料(2016年3月24日最終更新) いろいろなレイノルズ数の対流画像
計算基礎科学連携拠点プレスリリース(2014年4月14日)
東大院プレスリリース(2014年3月28日)
スーパーコンピューティングニュース(2014年)
解像度の問題はあるが黒点(強磁場領域)形成が再現できた
大規模太陽球殻熱対流計算と大規模データの取り扱いについて(2013年2月19日)
100stepで18TBの出力…転送速度、ストレージ容量の問題
計算だけでなく可視化も一苦労…データ構造の工夫
音速抑制法による太陽内部の対流数値計算(2010年12月1日)
太陽の熱対流計算の困難さ…100TFLOPSで11年スケールを計算するのに数十年必要
現用のアネラスティック近似(音速無限大)と提案する音速抑制法(RSS)の妥当性

この手の話は読んでてわくわくするけどわくわくするだけ。
資料に4次のルンゲクッタと出てきて「あ、これはわかる!」と思ったけどもうずいぶん使ってない気がする。

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