route127の日記: まずい給食町議会議事録 11
大磯町の町議会議事録読んでいて食育、というよりはそれを推進する人についての印象がちょっと変わった。
これまで個人的に食育という言葉にあまり肯定的なイメージを持っておらず、発達障害と同じく教育業界で使われる胡散臭い言葉なんだと勝手に思っていた。
実際そういう業界にいる人にとっては意義のある概念なのかも知れないが、それらについて門外漢が正確な理解を持つ機会がなく、また自分自身の意欲もなかった。
そういう立場から見ると食育というのは「保守陣営が利権の為に子供にまずい飯を無理矢理食わすこと」程度のことであった。
だから今回の読売の記事についても給食を残す子供達への批判を集めるためのもので、インターネット上に限っていえばそれはある程度の成功を収めているように見えた。
そもそも以前から各地の市町村議会レベルで中学校の給食導入を熱心に訴えてたのは共産党であって、そこに食育名目で保守政党が相乗りしてきている以上給食導入反対という目は最初からないように思えるし、一度始まった制度はそうそう止められないものだ。
だから議会で給食制度について話し合ったところで茶番でしかないのだと思っていた。
前置きが長かったが、そんなわけで大磯町平成29年 6月定例会(第 8日目 6月 9日)の議事録読んでいた。
今回給食について言及してるのは2010年の町長選で敗北した柴崎、食育関係者の玉虫、共産党の鈴木がいるのだが、全員現状の給食について問題意識を持ってはいるが、その中では玉虫の一連の発言が面白かった。
最初は食育というものについて上述のような考えを持っていたので、以下の記事で食育関係者だと分かった玉虫についても今時の保守系の人間なのだと思っていた。
1月22日食育セミナーを開催しました
今回の講師は、町内で食育活動をしている、玉虫 志保実 氏と吉田 由巳氏をお招きしました。
今回の定例会で5つ質問をしていた5番目が給食なのだが、1番目には大磯町に出来た旧吉田茂邸落成記念式典についてであった。
旧吉田茂邸落成記念式典への児童・生徒参加について
(児童・生徒を)すごい誰かが苦労して集めたんだな
私たちはどちらかと言えば三宅善兵衛のほうが親しみがあったかな
ある中学生から、その彼らが読んでいるのとか、合唱をしているのを見た後で、これって政治に利用されちゃってるということなのという質問を私にされたんですけれど、
ここまで読んで吉田茂が偉い人なのかというのは政治的立場によって異なるにせよ、そういった国政レベルの人間と自費で溜め池をつくったあくまで地元の偉人というのを並べる感覚はあまり今時の保守っぽくないように思った。
また給食についても、味や見た目以外の食べる側の気持ちを汲もうとする姿勢は特徴的であると思う。
その味やその見た目じゃなくて、要するにその導入の方法が要するに中学生にとって押しつけられた感じだったというところで、もう食べるのを全く拒否している子というのが、やはり何人か
機械で切るためか、斜めの輪切りになったり、丸のだったりして、その切り方がまざっているんですね。
600円でこんなものかて言われればそうなんですけれど、そういう意識の低い人がつくったものを食べさせているというところが問題なんじゃないかとすごく思って、
この辺まで読んでくると最初の吉田邸の質問も給食の話をする為のマクラに思えてきて笑いがこみ上げてくるが、今生きている人間の気持ちを重視するという姿勢は共通しているように思う。
因みに柴崎も一食607円という高さには言及してはいる。
僕はこの人が食育関係者というだけで先入観を持って議事録を読み始めたが、読んでいくにつれ食育、というよりも学校教育や広く行政に対する不信がほんの少しだけではあるにせよ和らいだ気はする。
そういう意味で紙幅や政治的立場に縛られた大新聞を読むより議事録の方が文学としては面白くはある。
おまけ:
大磯町学校給食
町立中学校のスクールランチを平成28年1月から開始するため、学校栄養士(任期付職員)の募集を行います。
町立中学校で実施する学校給食の調理配送等事業者を募集します。
うがった見方 (スコア:1)
Re:うがった見方 (スコア:1)
一応給食実施前に懇話会 [kanagawa.jp]がPTA会長も含めて組織されている以上「保護者の要望」はあるということになっていて、よっぽどの事情がないと取り消しはできなさそうではある。
週明けにTBSで放送される [blogspot.jp]のも議会対策の他に、世間の意見を味方に付ける意図があるのかもしれない。
Re: (スコア:0)
市議のブログでは「思い切って、すぐに」が色を変えて強調されていたので、裏事情を踏まえたうえで、世間の意見を味方に付けたいという思いがあるように感じました。
これがうがった見方なのかどうなのか…
普通なら異物混入の話題の方が先にでるはずですから、この給食は相当闇が深そう…
政治的な話なんて知ったこっちゃないけど (スコア:1)
給食なんていうのは、おそらく、
・800kcal程度で、熱量の比を炭水化物2:たんぱく質1:脂質を2にする
・完食させる
・それなりの材料費に収める
ってのを満たせば良いわけで。
キュウリの切り方がどうのこうのとか、実にしょうもないなって。
Re: (スコア:0)
食育ってのはまずい飯を食えるようにするものではなくて、どんな食材でもおいしく食べられる(毒じゃない)ことを知ってもらうためにあります。
特に子供の頃にちゃんと食育しておかないと、大人になってもあれが食えないこれが食えないという面倒な人間が出来上がってしまう。
子供のころにまずい=毒であると認識したものは食べられませんからね。
本人的にはそれでよくても、他人とのコミュニケーション…つまりは社会性を考えれば好き嫌いは無くしておく必要があります。
特に義務教育では社会性も身につけさせないといけないわけで、食育は重要です。給食も授業の一つなんですよ。
なので給食こそ見た目よく美味しく食べられるものでないといけないわけです。
あとキュウリというか食材の切り方は、それによって味の染みこみ方が変わる要素なので馬鹿にはできません。
Re:政治的な話なんて知ったこっちゃないけど (スコア:2)
給食の話であって、食育の話ではない。
Re: (スコア:0)
給食はつまり食育に繋がるという話をしているわけですが。
Re:政治的な話なんて知ったこっちゃないけど (スコア:1)
はいはい、国語も算数も理科も社会も食育に繋がりますねおわり。
使ってる業者が悪い (スコア:0)
使ってる業者が悪い。これに尽きる。
少なくとも野菜のカットに関しては飲食チェーンとかコンビニ総菜でカットを機械に任せてるところを使えば形がいびつになることなんてあるはずがない。
Re: (スコア:0)
ノウハウを揃えたパッケージシステムなら再現しない問題を、妙な要件を満たすためにアマチュアに特注した機構で丁寧に踏み抜いている気がする
Re: (スコア:0)
請負価格が安くて、あまり文句を言ったり契約切ったりしない相手ってことで、他からの残り物使ってたりして?
極端なこと言えば、食べ残しを再利用してる場合は残食率が高い方がコスト削減になったりして(をぃ