route127の日記: 語由来による複合語語順スイッチ 6
日記 by
route127
殺虫を虫ケアにスレ読んでて思ったが「虫を殺す」「虫からケアする」という時は「殺す」も「ケアする」も目的語が動詞の前に来るのに複合語になると「殺虫」「虫ケア」と目的語の位置が変わるのがなんか不思議な感じがする。
なんか名前がついている現象なんだろうか。
動詞の来歴(漢語か外来語か)によって語順を組み替えることを教えられたわけでもないのに自然にやってのけるというのも不思議な気がする。
和製英語なんかも漢語を組み立てるように外来語を運用してしまうのが理由のひとつなんだろうか。
しかし殺虫が虫ケアなら太陽ケアは元々――
あと最近、透明な窓用断熱材が透明な「窓用断熱材」なのか「透明な窓」用断熱材なのか、窓は透明であることが多いと気付くまで迷った。
サ変 (スコア:2)
「ケアする」だと動詞ですが「ケア」は名詞として使えるので、
虫に関するケアという意味で「虫ケア」という言葉ができていると解釈してはどうでしょうか。
前出の「むしころし」でも「ころし」は名詞の用法なので後に来ています。
Re:サ変 (スコア:1)
名詞が語末にくるのか、と納得しかけたけど、虫もケアも名詞だとすると名詞同士で交換可能となって(隙間と間隙みたいに)ケア虫になったりなんかしないんだろうか。
Re:サ変 (スコア:2)
名詞同士をくっつける場合は修飾する語が先に来て、主体を最後に持ってくるのが基本みたいですね。
ケア虫だとケアしてくれる虫みたいになります。
同じ意味の語を重ねたり、別の意味の語を並列させたりする場合(凸凹とか)は入れ替えに自由が利いたりします。
Re:サ変 (スコア:1)
語順で修飾と非修飾が決まるというと、ドクターフィッシュ(魚)とフィッシュドクター(職業)とか警察犬(犬)と犬警察(組織)みたいな感じか。
でも修飾非修飾の場合、名詞+名詞というより連体詞+名詞なのではないかとも思う。
ただそうすると我々は漢字の字面から連体詞か名詞か一瞬で判断してるのか?
並列の例でも間隙(かんげき)と隙間(すきま)みたくひっくり返すと読みが和語になったりするものは一体何なんだ。
左右(さゆう)と右左(みぎひだり)もだが、左右を「ひだりみぎ」と読んでもあんまり違和感ないな。
「○○対策」とか「なんたらチェック」とかの言い回しと同じく (スコア:1)
有るべきものが無い状態を検知し有る状態へもっていくことを指しているのか、
有るべきではないものが有る状態を検知し無い状態へもっていくことを指しているのか、
が不明確になっている一例ですね。
どちらが望ましい状態なのかが暗黙に共有されていれば良いですが、そうでないと意図が伝わらない。
語順については、「殺虫」は漢語、「虫ケア」はもはや和語なんじゃないでしょうか。殺虫は「むしころし」と言い換えられますし。
Re:「○○対策」とか「なんたらチェック」とかの言い回しと同じく (スコア:1)
例えば「干渉対策」とか「安全対策」とかだと干渉や安全に暗黙の価値判断が含まれているから、それぞれ「干渉しないように対策する」とか「安全になるように対策する」とデコードできるんでしょうけど、例えば「点灯チェック」とか「長さチェック」みたいなのだと「点灯しているのが良い事なのか悪い事なのか」や「長いほうが良いのか短いほうが良いのか」という価値判断が出来ずデコードに失敗するみたいな?
ケアはカタカナだから外来語だと思うんですけど外来語のはずのてんぷらはあんまりカタカナで書かないような気がして混乱してきた。