route127の日記： 囲碁よく広まる北朝鮮(1549)

先月の北朝鮮囲碁スレでのコメントが気になって調べていた。

コーエーがコンピュータ囲碁の世界大会を主催してて、そこに北朝鮮が銀星エンジンを出場させて連覇してしまったので翌年からレギュレーションを変更して「開発者が直接会場に来ること」という規定にしたら翌年は北京経由で開発者が来日してしまいやっぱり優勝した

一応Silver囲碁が1997年から1998年にかけてFOST杯で連覇しているらしいことはわかったが、97年時点では所属が名目上日本の個人名義であり、98年のFOST杯を最後にチームが解散している。
レギュレーション変更があったとして第5回FOST杯からなのだと思うが、盗作騒ぎでコンピュータ囲碁フォーラム(CGF)がFOST杯を脱退している。
また、第3回FOST杯の共催はCGFのみで光栄が共催に名を連ねるのは第4回からのようだ。
そして第5回FOST杯で優勝したKCC囲碁は同年開催の第1回CGF杯では7位になっている。
最近では2009年に第3回UEC杯でKCC囲碁が優勝しているが、それ以降参加していないようなので、プレジデントオンラインからの引用タレコミ文

2010年代になると北朝鮮のコンピュータ囲碁開発は失速した。

というのは間違いとは言い切れないが、その後も銀星囲碁は版を重ねており、本日は銀星囲碁18の発売日であった。

結局2ch(5ch)のレスの方が事実には近かったようだ。
囲碁ソフトについて語るｽﾚ3

125 ：名無し名人：04/07/10 13:02 ID:RmRteFZg>>124
  AIも囲碁、将棋、麻雀と出てるね。銀星はチェスまで出てるｗ

ところで、SilverStarLabとKCCについてだけど、
98年の第4回FOST杯優勝の「シルバー囲碁」（SilverStarLab作）に疑惑が出て、
その結論は限りなくグレーなまま、シルバー囲碁が優勝辞退、SilverStarLabは解散、
ということでうやむやのまま、
  翌年の第5回FOST杯に「KCC囲碁」（KCC作）が別の所が作った別物だと称して出場し優勝した、
という理解でいいのですか？

おまけの年表
第1回FOST杯
第2回FOST杯(1996)
第3回FOST杯(1997)…山本(Japan)のシルバー囲碁が優勝
　日本財団のページにプログラム構成等の資料があった。
第4回FOST杯(1998)　…Silver Star Lab（北朝鮮）のSilver IGOが優勝
　1998年ごろの囲碁ソフト
第5回FOST杯(1999)　…KCC Igoが優勝
　Bit掲載記事
　盗作問題によりCGF（コンピュータ囲碁フォーラム）はFOST杯を脱退
第1回CGF杯(1999)　…KCC囲碁（北朝鮮）は7位

第1回UEC杯(2007)　…KCC囲碁不参加
　2007年時点でにシルバースタージャパンは銀星囲碁8を販売している。
第2回UEC杯(2008)　…KCC囲碁不参加
　2008年頃の囲碁ソフト
第3回UEC杯(2009)　…KCC囲碁が優勝
第4回UEC杯(2010)　…KCC囲碁不参加
第5回UEC杯(2011)　…KCC囲碁不参加
（中略）
第9回UEC杯(2016)　…KCC囲碁不参加
第10回UEC杯（2017）　…KCC囲碁不参加