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日記

route127の日記: 私の職業はE.T.です 4

日記 by route127

今月最初の土曜日だったと思うが昼間にTV点けてたらその日の夜に放送される月曜から夜更かしの番宣でダイジェスト版を流していた。
その中にTOEICに挑戦するコーナーがあったのだが、そこで外人の英語教師が、

と言っていたのが印象に残った。

というのも以前新聞や電車内でやたら広告されていて胡散臭く感じた覚えのある『英語は3語で伝わります』の例文がまさに

My job is an english teacher.

I teach english.

と言い換えるものであったからだ。
この場合、英語の動詞は動作動詞でもその原形は状態動詞に近づくという性質を利用して言い換えているものと理解しているのだが、その辺りの感覚を非英語圏の人間が汲み取り切れるものなのだろうか。
図書館によっては児童書架に排架している所もあって、書籍の中にそこまで突っ込んだ英文法の解説はなかったように思えたこともあってあまりしっかり読まなかったのだが。
著者は工業英検の人なので素人が適当なことを書いてるわけではないと思う。

以前、9月末でFM放送での講義が終了してしまった放送大学を聴いていた際に

I play tennis.

は「私はテニスをします。」ではなく「私はプロテニスプレーヤーです。」と訳すべきである、みたいな話をしていて面食らった覚えがある。
動詞の原形は習慣性や反復性が強まって状態動詞に近い性質を持つ、という説明は理解できたもののにわかには納得できず、またそういう訳文を載せてる図書も身の回りで見つけることが出来なかったのだった。
ただ、動詞を動作動詞と状態動詞で区分すれば、

He is kind.(彼は親切だ。)
He is being kind.(彼は親切なふりをしている。)

というのがなぜそう訳せるのか理解できなかったことについても、今の例の逆を考えれば理解できそう。
この例文については、「『一時的な状態』を進行形は表すことができます」や「英語(特に黒人英語でよく使われるようであるが)ではbe動詞を重複して使うことで<一時性>を表し、(後略)」などと解説者により枝葉の説明はまちまちなのだが、「状態動詞であるkindを進行形にして動作動詞に近づける」と考えると辻褄が合うような気がする。

be動詞自体が名詞述語文や形容詞述語文を実現するための間に合わせみたいな印象は最近にわかに自分の中に形成されたのだが、それは中国語文法を勉強したときにわざわざ「名詞述語文」とか「形容詞述語文」とか出てきて「名詞や形容詞が述語に立つのは別にわざわざ名前を付ける程の現象なのか?」と思ってたが次の瞬間、逆に英語が形式上be動詞を動員してまでS+Vの形にしないと名詞述語文や形容詞述語文を構成できないことを理解して以降である。

余談だが日本語の時制は英語に比べてルーズ、みたいな話も正直面白くないなと思っていたが、中国語の文法から考えるとこれはこれでアリな気がする。

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  • これは日本語でも、
    相手が自己紹介する場面や、「何をされてるんですか?」と訪ねた場面で
    「英語を教えています」「テニスやってます」なんて返されれば、
    あぁこの人はそれで飯を食ってるんだな、と伝わるからなぁ。
    けどそれも、質問の「何をされてるんですか?」が、今まさに何をしているか訊いているんじゃなく職業を訊いていると伝わるから成立するのであって、いささかハイコンテクストなのかもしれない。
    とは言え、「ご職業は何ですか?」「プロのテニスプレーヤーです」とクソ丁寧に意訳してしまっては会話のテンポ感が台無しだ。

    この辺りは、たとえば同時通訳をしているのか、小説を翻訳しているのか、ドラマの吹き替えをするのか、とかでも違ってくるんだろうな。

  • by Anonymous Coward on 2018年10月16日 3時57分 (#3498374)

    大量に読んでれば自然に分かるしそうならないと使えない

    • by Anonymous Coward

      なんぼなんでも的外れすぎるだろ…

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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell

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