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日記

route127の日記: 〇んぽ外字

日記 by route127

先日みずほの外字切り捨てを調べていたら健保組合も外字の取り扱いやめてるみたいなコメントもらった。

実際電子申請義務化を理由に外字辞めてた。(関東ITソフトウェア健保
電算化されている健保組合の9割以上で外字使用がある中で電子申請義務がある組合がどの程度あるものなのか不明だが、組合によっても対応の仕方がまちまちな感じがある。
YG健保は部分的に外字継続してるし、

但し、当面の間は、使用頻度の高い以下の外字につきましては、対応を継続させて頂きます。
(IBM文字+DIR外字)

対応を継続する外字について、電子申請により申請される場合には、総括表にメモ書き、もしくは別紙にてご連絡頂けますようお願い致します。

 姓に外字が含まれる被保険者に令和4年3月1日以降、被扶養者の認定が発生した場合、健康保険証の被保険者名の表記が被保険者と被扶養者で異なる場合がございますが、

東京港健保外字は標準で●、置き換えは別途依頼というものだった。
DIR外字がよく分からんがPC-UX上でmkfontdirコマンド使うとかなのか?
またWin7サポート終了でJIS90字形が2004字形になるという組合もあった。(三井健保千葉県農協健保

そんなわけで外字対応終わるんだなあと思ってたが、平成20年3月に社会保険庁運営部医療保険課が出してる「全国健康保険協会システム 端末等及びLAN環境導入に係る機器一式 仕様書(案)」に対する意見招請の結果についてを見てると

項番6 SVF for Web/Client Ver8.0を利用してJIS2004文字及び外字印刷が行えること
項番19 外字フォント登録手順
項番41 SVF for Web/Client ver8.0を利用してJIS2004文字及び外字印刷が行えること
項番48 SVF for Web/Client ver8.0を利用してJIS2004文字及び外字印刷が行えること

と外字関連の仕様がある。

全国健康保険協会システム端末等及び LAN 環境導入に係る機器一式仕様書でも外字関連の仕様が入っている。

受注者は、平成 20 年 10 月 1 日から協会の各業務拠点において業務を円滑に実施できるよう、本番稼動可能な状態にすること。
「図表7-3 インストール対象ソフトウェア」に
外字フォント ○ ○ ○
JIS2004 フォント(MS 明朝 Ver.5.0) ○
SVF ソフトフォント(外字) ○
SVF ソフトフォント(JIS2004) ○
Sagent DesignStudio(※1) ○
BusinessObjects Designer(※1)
外字フォント ○ ○ ○
JIS2004 フォント(MS 明朝 Ver.5.0) ○
SVF ソフトフォント(外字) ○
SVF ソフトフォント(JIS2004) ○
Sagent DesignStudio(※1) ○
その他(※2)
BusinessObjects Designer(※1)

SVFはウィングアークのSuper Visual Formadeのことらしいが紹介文によって帳票基盤とかミドルウェアとかノーコード帳票設計、電子帳票システムとかそれぞれである。
日立ソリュがOEMで提供してるらしいので他にも官公庁関連やってる所なら使ってそう。

どちらも14年前のだからその辺の仕様は削減されてるのかと思ったが厚生労働省保険局医療介護連携政策課保険データ企画室オンライン資格確認等システムに関する運用等の整理案(概要)(令和元年6月版)にも

項番20
課題内容 市町村国保等の一部制度で被保険者記号に外字使用しているところが存在するため、中間サーバーで「●」として管理され、医療機関等による資格確認で「●」表示されるなどの問題が想定されることから、医療機関窓口にて資格確認に時間がかからないよう、対応策を整理する。
※ 被保険者記号に外字がない保険者は、氏名と住所に外字があっても、保険者番号、カナ氏名、生年月日には外字がなく(●が表示されない)、個人の特定に支障はないと想定。

といった外字使用前提の文言がある。

令和3年11月22日付国保システム標準化第1回ベンダワーキングチーム資料No.2にも

機能・帳票要件 国民健康保険システム(資格管理)
35-3 外字の取り扱いについても自治体ごとに変換有無や変換仕様が異なるため、統一もしくはパターンを明記すべきではないか。
38-4 外字変換について、国保連合会様で行っている場合と、自庁システムで行う場合があり、各県で違いがあります。(外字変換機能が必要となります)

とある。

先に見たYG健保のように外字廃止になって被保険者と被扶養者の苗字が異なるみたいなことは既に起きていて、千葉市グリフ違いスレベンダー側資料へのリンク電子行政における外字問題の解決に向けてにも親子で苗字が違う例が紹介されてるが、それが自治体によって外字解消の為積極的にそうした方向へ仕向けていることと示唆されている。
またグリフ違いスレには

というのもあったが、滋賀県国保連審査委員会で外字使用に際して世帯主と委任者の漢字が不整合で不備指摘されている例があったらしい。
この事例を紹介している上田たかゆきは市議会議員か何かかと思ったら元厚労省専門官で全国柔整鍼灸協同組合の専務理事らしい。

性同一障害の場合だが保険証に通称名を記載しても差支えないとされているので、それを拡大解釈すればいいような気もする。

最近のハザードマップもだが組合やら自治体が好き勝手やってたところを中央政府がデジタル名目で締め上げにきてるのかもしれないが、一方で健康保険証廃止されるというしこの辺の外字の扱いがどうなるかいまいち見えてこない。

ところでなんかまたスラド調子悪いな。

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