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rudyardの日記: TV番組についての雑感

日記 by rudyard
私はTV番組があまり好きではない。
自分ひとりなら見なければすむだけの話なのだが、同居する家族がいるとなかなかそうもいかない。

特に嫌いなのが、旅番組。そしてたくさんの芸能人がゲストして出演するバラエティ系の番組だ。
なぜ嫌いなのかを気にしてみたことはなかったが、ひとつだけ思い当たるフシがある。
そこに、番組製作者と視聴者の「甘え」が見えることが原因かもしれない。

旅番組の主役は、きれいな景色でも豪勢な料理でもない。それらを見て喜んでいる芸能人の反応だ。
カメラはひたすら、芸能人の表情を追い掛け回す。視聴者はその姿に自分を投影し、感情移入する。

ゲストをたくさん呼んだバラエティ系の番組は、まさに芸能人の「反応を楽しむ」番組と言える。
お笑い芸人が必ず登場するのも、その大げさで分かりやすい反応が番組制作者の意図に合うからだろう。

いわば、番組制作者は自らの力で番組を創る努力をせず、芸能人に番組を作ってもらっているのだ。
それを「甘え」と呼ばずして何と呼べばよいのだろう。

どんな内容だったかは忘れてしまったが、ステージ上で披露されているパフォーマンスを映さずに、それを見ているゲストの顔ばかりを映している番組があった。
それが本当に視聴者の望んでいることなのだろうか。

このような番組を見ていると、時に「何も考えていない自分」に気づくことがある。
自分の頭で解釈や判断を行わなくても、画面上に映る芸能人が「反応」し、字幕まで出てくる。
視聴者は、ただそれを受け入れるだけでよいのだ。これもまた「甘え」である。
なんと甘美な、怠惰の道だろう。

露骨な視聴率稼ぎ、下劣な引き伸ばし、低俗な演出などなど、既に語りつくされた感もあるTV番組の凋落だが、堕ちているのは製作者だけではない。
視聴者もまた退化しているのだ。

もはや日本のTV番組は、自ら考えることを放棄した者たちだけがかじりついている存在に成り果ててしまったのだろうか。
巨大な利権が渦巻くTV業界。このまま退廃を続ければ、やがては悲しい未来が待っていることだろう。
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