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504233 journal

rutoの日記: スライドの良し悪し。何でも無くせばいいってもんでもない。

日記 by ruto

大島芳樹氏がプレゼンの悪いスライドに書いたものを読んで、自分の考えとは違う部分があったので自分の考えを書いてみる。ただ、プレゼンと一言で言ってもビジネスのプレゼンと研究発表だと大分違うし、ビジネスでもジョブスがMacworldでするスピーチと社内で販売戦略を説明するスライドは違うので、単に前提の違いによる差も多い。

全体的に大島氏の主張はエフェクトや飾りを排除する方向のように読める。実際、無駄なものが多すぎるスライドは多いが、必要なものもあるというのを補足したい。

どうせ全部読ませるだけの言葉が書いてあって、発表時にそれを音読するくらいなら、紙で配って黙読してもらったほうが良い。読むことが全部書いてあるようなスライドは駄目スライド。

まったくもってそう。ただし極端にスライドの情報が少なすぎると聞き手はちょっと聞き逃しただけで脱落してしまうので注意が必要。特に研究発表の場合などは聞いてる人が考えごとやメモをすることが多いので後から追い着けるようにしておくのは重要。スライドに情報をまとめておく他に、口頭でいままでの発表をまとめたりするのも有効。

この辺は聞き手にどの程度記憶を強いるかというバランスの問題にも繋がる。例えば高橋プレゼンは1つのスライドが完結していない非常にStatefulなスタイルなので聞き手に記憶を強いてしまう。逆に1枚のスライドに全てを詰め込むとどこから読んでいいのかわからなくなってしまう。

また、プレゼンの主導権を話し手と聞き手のどちらに持たせるかという問題にも繋がる。1枚のスライドに多くの情報を入れると聞き手は好きな速度で好きな順番で読んだり比較したりできる。一方で聞き手は自分で読む順番などを判断しないといけないので負荷が大きくなる。逆にスライドに一度に出す情報をしぼると聞き手の自由度は下るが、話し手におまかせできるので聞き手は楽になる。話し手が下手でおまかせできないときはストレスになる。

意味のないクリップアートが入っている時点で駄目スライド。「疑問点」とかいうようなタイトルのスライドに、PowerPointの黒い人キャラがはてなマークを出している絵を入れているやつをみると「あほか?」と思う。

これも確かに関係無い絵や写真が入っているスライドはS/N比を下げているだけなので良くない。しかし、この例について言えば疑問点であることを表しているので正しい使い方だと思う。スライドをぱっと見ただけで肯定的なこをと言うのか否定的なことを言うのか、概要なのか詳細なのか、事前知識なのか新しい話なのかなどの情報がわかるようにすべきだと思う。友人の場合、スライドの端にマスコットキャラを出して、喜ばしいことを言うときには笑顔(?)にして、残念なことを言うときには残念そうな顔にしていた。

ページめくりの視覚効果、いったいなんの役に立つの?本論が退屈だから、せめて時折訪れるスライドめくりのときだけでも楽しませよう、ということか?

大島氏の言うとおりほとんどの場合そういう視覚効果は無意味である。しかし例えば発表の資料と実際のデモを切り変えるときには別のものに切り変えていることを示すのに効果的なこともある。

また、実際に見た例なのだが、発表をしていて話が脇道に入ったときに画面が横にパンして別のスライドが出てきて、元の話に戻るときにまた逆方向にパンして元のスライドが出てくる、というのがあった。この場合アニメーションがあることによって別のスライドに行ってまた前のスライドに戻ってきたということが把握しやすくなっている。もしアニメーションが無かったら脇道のスライドが脇道であることも、戻ってきた時のスライドが前のスライドと同じものであることも(すぐには)わからなくなっていたと思う。

まとめると、スライドが状態を表す場合、その状態が遷移することを表現するためのアニメーションは有用なことがある。

背景色がシンプルでないのはすでに失敗のレシピである。某所では、背景色を黒にして、強調したい文字を彩度の低い赤や青にしている人がいたが、プロジェクターで表示したものを見ると、強調されているはずの単語がほとんど読めないくらいの勢いだった。背景色は白にしておけ。プロジェクターで表示しているときは、スクリーンの白が黒になるのだから。

これは、背景が黒で文字が白でも、背景が白で文字が黒でもコントラストは変わらないはずだからどちらでもいいはず。ただ、強調の仕方が間違っていただけだと思う。強調するためには明度差や彩度差を付けるなどしないといけないはずなのに、逆に差を縮めてしまったのが原因。前に見たスライドで、白地に黒のテキストだったんだけど、強調する部分を枠で囲って背景を灰色で塗り潰しているのがあった。あれは強調しているつもりでも逆にコントラストが下ってしまって良くない。じゃあどうすればいいかというと、逆に強調するもの以外のコントラストを下げるのがいい。Mac OS Xの環境設定では、設定項目を検索するとウインドウ全体が暗くなって検索結果の明るさのみがそのまま、という風になる。

「箇条書き」といいながらも、同じレベルのアイテムがひとつしかないならそれは箇条書きではない。気分で黒点を使っているだけなわけで、それは駄目スライド。

確かに。段落と箇条書きを区別するのは重要。あと、順序付きリストと順序無しリストの区別も。ただ、結果として項目が1つしかない箇条書きは有りうる。

例えば次のような場合がそう。

Aさんの好きなもの

  • りんご
  • バナナ

Bさんの好きなもの

  • みかん
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あつくて寝られない時はhackしろ! 386BSD(98)はそうやってつくられましたよ? -- あるハッカー

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