それをどう行動に繋げるのか、という部分の問題だと思う。
「進化論を信じるか?」と聞かれて「いいえ」と応えた人は、結局どう行動するのか。
その人が農家だったとして、品種改良なんてあり得ないと突っぱね続け、余所の農家との競争に負けて不幸になってもまだ持論を曲げないのか。
それとも、品種改良された種を使って上手いことやっていくのか、詐欺師に「神がもたらした新たな品種です」と言われたらころっと信じて騙されちゃうのか、その品種が優れていることの論拠を正しく理解して判断に繋げられるのかとか。
「進化論を信じるか?」という質問で、上手いことやっていけそうな人かそうでないかを判断出来る、とする従来の考え方がおかしい、というのは、言われてみればその通りだと思う。
統計で考えれば、「いいえ」と答えた人の割合が高いほど、不幸になりそうな行動様式の人の割合も多い、と言う推論は成り立つと思うけど。あまりにその土地の文化に影響を受けすぎる質問なので、他の地域との比較に用いられるべき指標ではないと言うのは納得出来る。