saratogaの日記： 結局、人の問題

たぶん、東芝はかつての東芝ではないなにかとして残れれば御の字というところまで追い込まれているみたい。ここまで酷い醜態をさらすと、かつての往年のオーディオ専業メーカみたいに、本体死してブランドだけ残る、ということさえもなさそうだ。
それにしても事業戦略で規模と成長性だけみて選んだ事業に、有り金どころか資産を売り払ってでも経営資源をぶち込むという愚かな経営がなぜここまで蔓延したのか本当に不思議だ。
たぶん、改革せねばという漠然とした不安には、「何かやってくれそう」と誰もが思う人が魅力的に映るんだろう。「グローバル化」の時代にはどっぷりドメスティックに生きてきた者どもは、海外で成果を出した（らしい）奴には頭が上がらない。
でも、いったん、そういう本流とは言えないところに追いやられていた奴が権力を握ればどんどん自分と同じ匂いのする自分よりちょっと小物を引き上げ、毛色の違う人材はせっせと排除する。たたきあげで企業文化を体現しているような小うるさそうな奴はまっ先にポイだ。
もちろん、うまくいけばそれまでできなかった改革ができるかもしれない。が、不幸にして倫理観の欠如とか致命的な不適格性を抱えていた場合には企業や組織は急速に腐っていく。
いかに成果を積んでいても、いかにある分野で秀でた才能を備えていても、それにこたえる処遇はしても、決してトップにしてはいけない人っているんじゃないのかな。

もしくは

[Anonymous Coward]

ピーターの法則がカッチリとはまってしまったのかもしれませんねえ