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sozの日記: 中国の反日デモ(1): 歴史について

日記 by soz

中国でここ3週間ほど、土日に反日デモが多くの都市で行われている。その主張は、歴史問題、領土問題、常任理事国入りに関してである。

まず、歴史問題については、小泉首相の靖国神社参拝および「新しい歴史教科書」検定通過がきっかけとなっている。
靖国神社については、日本人にとっての「原爆を落とした人の英雄記念館」(架空) と同じような感情を、近隣諸国は抱くのであろう。もちろん、人々の歴史に関する認識がそこに大きな影響を与えるのは言うまでもない。靖国神社を参拝すれば近隣諸国の反発を招くことはわかっており、それをあえてする首相は、「他人を考慮せず自分の主張だけを通そうとする子供」のようで、疑問を感じる。

日本の教科書検定は、主に義務教育で用いる教科書に文部大臣のお墨付きを与えるもので、教科書の内容をある程度の枠内に収めるために行われる。検定を通った教科書は、地域ごとに採択が行われる。検定は選択肢を提示するだけで、それを採択するかどうかは地域の教育委員会が決める。すなわち検定教科書は国定教科書ではない。
中国・韓国は、教科書検定を通った教科書の一部に自国にとって不快な記述がなされているため、それに抗議している。これには疑問を感じる。なぜなら、歴史教科書はその国の歴史に対する見方を教えるわけで、たとえば「○○は神であり、その輝かしい歴史」を教えたとしても他国は抗議して変えさせる筋合いのあるものではないからだ。まして、それが国定教科書に基づくものでなく検定教科書で選択肢のひとつとして提示されていたのならなおのことだ。韓国は国定教科書、中国は事実上の国定教科書を用いて、(他国とは異なる)自国の歴史観を教えていながら、日本の検定教科書について抗議し、政治カードとするのは憤りすら感じる。

終戦までの近現代の日本が、他国に侵略・干渉し人々に迷惑をかけたことは確かだ。それは本当に申し訳がない。ただ、ひとつだけ言わせてもらえば、その中には法的に正当なものも不当なものも、評価すべきことも非難されるべきことも含まれ、一部を見て全体をひとつの見方で語るのは危険であると言いたい。

(つづく)

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