tabateeの日記: リリース経路
日記 by
tabatee
以前に開発したanthyというカナ漢字変換のソフトがユーザの手元に届く経路が複数あったので、ちょっと比較してみました。
- OSS的なリリース: sf.jpでプロジェクトを持ち、MLで議論、ディストリビューションへの収録がメインの経路。
- Webアプリ(Social IMEのバックエンド)としてのリリース:広く使われるクライアントもリリースされているが、webでのAPI公開によって色々な使い方が試行錯誤されているのが興味深い。
- Windowsアプリ(WinAnthyのバックエンド)としてのリリース:Windows向けの単発のアプリであり、物議を醸す機能もないため使える環境は多い。
- コミケ向けリリース(cシリーズ):内輪受け用。
コミケ向けを除けば、ネット上のあちこちでポジティブな言及(「設計がcool」「こんなのが欲しかった」等)やネガティブな言及(「この作者はアホ」「この動作は最悪」等)があり、適当に探せば作者として受けているであろうフィードバックが推測できるかと思います(当然、作者の所にしか来ないためネット上に公開されていないものもあるはずです)。同じソフトでありながら、出した経路によってフィードバックの性質が異なる点はかなり興味深いと感じます。
この例に限らず、作ったソフトに対するネガティブなフィードバックがいっぱいあればダメというわけでもなく、開発を楽しめるかどうかは個人の感性やら状況、虫の居所などに依存しそうです。自分としては、アマチュアとしてやる場合には、開発者への共感が得られることが重要だと考えています。(参考になりそうなストーリー)
リリースの経路の違いよりもソフトの性質や開発者の違いに依存する部分が大きいかもしれませんが、これから非ビジネスでソフトを作って楽しもうとする人がどの経路からどのようにリリースするのか考える時の参考になればと思います。
(このエントリ書く前に不適切な悪口のエントリを書いてしまったので削除済み)
そう言えば、夏が近い...
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