taggaの日記: アンダーソン賛江
日記 by
tagga
『想像の共同体』のベネディクト・アンダーソンの 早稲田での講演録 [アマゾン] で、本人が <マルクス主義で構造主義だ>と言ってるのを読んで、 まあ、 そうだろうなと思う。 解説はなんかそのあたり流してるみたいだけど。
この本の解説者を含め、 本質主義と構築主義の対立みたいな構図で安易に語るけれども、 実際にはズブズブの関係になっている気がする。 構築主義が脱構築とか宣って 近代の構築物を破壊したつもりになるのはいいんだが、 その結果、 よりどころが分からなくなった連中が 構築の基礎になったと信じてるものにしがみ付いて、 劣化した形で本質主義化したナショナリストになっていく。 これは実にまずいのだ。
『想像の共同体』の中では議論は特急でなされるので穴だらけだけど、 共感がもてるのは、 「コミュニティ」の存在を「イメージ」させる基礎があり、 それが本質とは関係のない歴史的な産物であることを明示している点だ。 このあたりを強調してくれる論者をあまり見たことがないのが残念だと思う。
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