taggaの日記: 倫理と道徳と規則への執着 2
まとまらずに2週間ぐらい、書いては消して、なのだが、 一言でまとめると〈道徳を強制するやつは敵だ〉という話。
倫理 (ethics) と道徳 (morals) の違いについては、 いろいろと議論があるのだけど、 この弁護士の例が分かりやすいだろう。 いくら犯罪を憎んで非道徳的と思おうが、 弁護士の倫理として全力で弁護する。 〈倫理〉が社会の中でその人が何であるかによるのに対し、 〈道徳〉は心の問題になる。
倫理と道徳が対立する場合、どちらを優先するのかは、難しいこともあるが、 とりあえずは倫理を優先しなければならない。 そうしないと社会がなりたたない 倫理の枠の中で、道徳は尊重される。
まず、僕たち自閉圏の人間のことを考えてみよう。
僕たちは規則に執着する。お気に入りの規則を破られるのが凄く嫌だ。
例えば、『ぼくはうみがみたくなりました』
という映画の主人公は、カナー型だ。
交通法規にこだわっている。
しかし、交通法規の表面的な理解にとどまり、〈安全にする〉、
〈円滑にする〉という交通法規の趣旨を実現したいわけではない。
それでも、規則が破られると嫌だ。
だからといって、僕たち自閉圏の人間がもつ規則への執着は、
尊重されなければならないだろうか。
;; 余談だけど、規則を〈守る〉ことで、
自分が正義感が強いと思い込んでる奴も多いんだけどね。ははは……。
次に、複数の道徳が不完全な知識により対立する場合を考えてみよう。 喪服が黒でなければと思い込んでいる人たちが実際いる。 そういう人たちにとっては、 白を着ることは死者に対する冒涜であるらしい。 ところが、ウチの田舎もそうだけど、 近年流行りの黒の喪服は略式で白の喪服の方が死者への配慮が高いという 人たちもいる。 前者の人たちは後者の人たちのやることは不快だろうし、 後者の人たちに前者の人たちが注意をすれば不快になる。 重視しなければならないのは、どちらの人たちの心だろうか。 相互理解が必要になる。 理解した上で、それでも自分たちを優先しろと言えるだろうか。
で、〈自分たちの心が大事だ、優先しろ〉というのは、 どういうことなのだろうか。 優先されなければならない状況にあるグループに属さないなら、 自分たちが特権者だという主張か、 病気なので分かってないのかどちらかだろう。
ethicsとmoral philosophy (スコア:1)
の2つに関しては基本的には区別がありません。
というか、学問としては後者の言い方が一般的で、前者は宗教や集団内部の決まりごと
という意味合いが強く、外国人に自分はethicsを研究していると言うと変な顔をされる
と、とある倫理学者が言っていました。
少し日記の内容の本質とはずれるかも知れませんが…
3羽そろえば毒を吐く
Re:ethicsとmoral philosophy (スコア:1)
ご指摘ありがとうございます。そのあたりもあって、最初にヘッジを入れてあるという次第です。