taggaの日記: ソフィストの反駁 2
;; 逃避中。ああ、まずい。仕事が……。資料を作らないと。
アリストテレスの論理学を 集めた『オルガノン』の 1つ で、全集だと「詭弁論駁論」と訳されている。 〈内容についての専門家でなくとも、議論の仕方の部分でツッコめる〉という クリシンの出発点みたいなものである。 主に誤謬 (fallacy) を扱っていて、 言語的な 6つ、非言語的な 7つに分けている。
なんだが、分かりにくいぞ、とても。 ネットにころがっている英訳では意味不明な箇所が多い。 仏希の対訳をもとに頭を悩ませている。
とりあえず、言語的な 6つ。 用語は W. A. Pickard-Cambridge の英訳による。
- ambiguity
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例:「こいぬ」が“犬の子ども”と“こいぬ座”の両義がある。
作例: 花子「私、天秤座。太郎君は?」太郎「乙女」 花子「乙女であれば、女性である。しかるに、太郎は乙女である。 ゆえに、太郎は女性である」
- amphiboly
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例: 「私の逮捕」には“私がする逮捕”と“私がされる逮捕”の両義がある。
- combination
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例: 「〈(今現在)歩かなく〉とも、〈(能力としては) 歩く〉ことができる」に対して、 「〈歩かなくとも歩く〉ことができる」。
- division
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例: 「5 は 2 と 3 である」が、 「2 は偶数であり、3は奇数である」から 「5 は偶数であり、奇数である」。
- accent
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古典ギリシア語は高低アクセントの言語で、 ou が鋭アクセントなら否定辞、曲アクセントなら属格の関係代名詞。
作例: 「さくら(低高高) は植物である。 しかるに、寅さんの妹はさくら (高低低)である。ゆえに、寅さんの妹は植物である」
- form of expression
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例: 「繁栄する」は状態を表すが、「切断する」は行為を表す。
うーん。今からみると変な分類だなあ。 あと、combination と division が中でも対応していると書かれていたけど、 分けた方がよさそう。 多義性と構成性は関係しているけど、上手い整理法を探してみよう。 form of expression のところは「範疇論」を読み直してから考え直す。
アリストテーレスにはネストレ=アーラントがないのか。 (スコア:1)
ヘレニズム文明に負うていると自負するヨーロッパおよび新大陸の諸研究がアレだということですね。宗教じゃなきゃカネにならないという露骨なエピソード。
単に僕が手抜きなだけ (スコア:0)
いま出ている Oxford Classical Texts http://www.us.oup.com/us/catalog/general/series/OxfordClassicalTexts/ [oup.com] の
校訂版は、どれもしっかりとしたものです。近年の翻訳・研究はこれによっているはずです。
ちょっと読んでみようと思ったら、図書館に OCT も Budé [lesbelleslettres.com] もなかったので、