taggaの日記: プロトタイプとステレオタイプ
カリフォニア州の同性愛「矯正」禁止について 書いたコメントの続きのようなもの。 書こうと思って、なかなか書けなかった話を別のネタで書く。
LGBT の問題がややこしくなる理由の 1つに、 それぞれの集団のプロトタイプ(典型)と、 外の社会におけるステレオタイプ(立体像、紋切り型)のズレがあることもある。 これに関係して ゲイ(G: プロトタイプ[典型]的には生物学的に♂、性自認も男、 行動も男、男性が恋愛対象) と トランス(T: 生物学的に♂の場合、性自認は女、 行動も女、恋愛対象は男が多い) についての記事が出ていた。 『みやきち日記』 「トランスジェンダー団体、トランスのモデルのゲイ・プライドTシャツ広告に反対」 http://d.hatena.ne.jp/miyakichi/20120714/p1(2012年7月14日) 経由の、 Michelle GARCIA &quuot;Does a Gay Shirt Ignore the T in LGBT?" http://www.advocate.com/politics/transgender/2012/07/12/activists-say-gay-shirt-american-apparel-ignores-t-lgbt (2012年7月12日)
「ゲイ OK」 という Tシャツをトランスが 着ることで、トランスを見えにくくしてしまうのではないかという話。 誰が着ようとそれはいいのだが、 LGBT に関心のない人が誤解する可能性があるのは事実であろう。 解説はつけておいて欲しい。
同性愛行為をする者は同性愛者とは限らない。 同性愛者でなくても、同性愛行為は可能で、 要は、ヘテロ男性が少年を女性の代替品とする話で、 割と多くの地域である。 日本は少なくとも江戸時代まで異性愛者の同性愛行為が商業ベースにのっていた。 男性同性愛者のステレオタイプ(立体像: 紋切り型) の 1つ《子どもを襲う》 は、ここから来ているのではないかと推測している。
もう1つの男性同性愛者のステレオタイプが《オネエ》で、 こっちはトランス。 トランスにも (1) 性自認に身体もあわせたい transsexual (2) 性自認と活動はあわせたい transgender (これも細分が必要) がある。 問題視している団体は、 トランスがゲイと混同されている状況のもとでは、 トランスを不可視にしてしまうのではないかと指摘している。 トランスは結果として同性愛行為をすることになるかもしれないが、 意識の上では同性愛者でないことが多い。
日本だとゲイ自体の不可視化も問題になるだろう。
プロトタイプとステレオタイプがズレているのは困るのである。 プロトタイプを理解せずに、 ステレオタイプだけでそのカテゴリーを知っている気分の人たちが多いと、 無意味な対策を信じる人が多く、 問題がいつまでたっても解決しない。
プロトタイプとステレオタイプ More ログイン