taggaの日記: [読書] Sound Change and the History of English
日記 by
tagga
Smith, Jeremy J. 2007. Sound Change and the History of English. Oxford Linguistics. Oxford UP. http://www.amazon.co.jp/dp/0199563314/
発現問題 (actuation problem)、 つまり、ある言語変化がなぜ、いつ起ったのかに挑もうぜい、という呼び掛け。 付録の初期近代英語までの音変化のまとめが欲しくて、買った。
正直言うと、あんまりよく分からない。 特になぜ、ポモとか創発とかの視点が必要なのかが。 具体的にやっていることは、 (1) 細かいことを調べて近似の精度をあげることと、 (2) それを外面史(社会の歴史)に関連づけるとと。
(1)はいいのだけど。 僕は(2)に対しては抑制的であるべきだと思う。 言語内の要因ででも説明できそうなことを、 外的な要因で説明するのは、むしろ問題なのだと思う。 特に接触による説明には、注意が必要だ。
変異理論のLabov などの成果を引きながら、 接触で発音のモデルが変わることを重視しているようなのだが、 これは近縁の方言間での接触の場合がほとんどだと思う。 むしろ干渉によって発音を真似できないことが多い。
あとは、小規模の接触のない集団が古形を残すと考えているのだけど、 それは賛成できない。 小規模集団の場合、「遺伝的浮動」に相当するものの影響が出易いので、 意外に変化する。
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