taggaの日記: [読書] 文法化する英語
日記 by
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保坂 道雄. 2014. 『文法化する英語』 開拓社言語・文化選書. 開拓社. ww.amazon.co.jp/dp/475892547X
英語における文法化、つまり通常の語彙(内容語)だったものが、 文法のための語(機能語)になる道筋を分かりやすく紹介。 機能語になってからの変化も詳しい。
分析自体に異論はないし、 小進化として言語変化をとらえようとする考え方はむしろ賛成。 ただ、 「外適応」という用語がちょっとひっかかかる。 この手の考えが言語学に紹介されたときの経路依存性のせいなのだろうけど、 「前適応」の方が普通だよね。要するに、転用されるっていうこと。 例えば、助動詞のcanはknowとk-nが共通していて同根なのだけど、 "○○することを知っている" > "○○できる"。
文法化の議論で不満があるとすると、 恐竜の羽毛が鳥の羽毛になって飛べるようになったという話とちがうことを 強調してないことだろうか。 つまり、機能語のもっている機能は、別の表現でできていたということ。 例えば、 can が"できる"になる前も"できる"は実は may("○○するほど強い" > "○○できる") で表現できていた。これぐらいは書いてあるけど、他のもそうなので。 もちろん明確に1語で対応しないばあいがあるけど。
あと、どの言語でも文法化はあるので、題名も気になる。
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