taggaの日記: 関数と従属変数 1
日記 by
tagga
明治前半の教科書では、今の従属変数が「函数」。Churhは米陸軍士官学校の教官。
- Church, A.E. 1883. 『微分積分学 (Elements of the differential and integral calculus)』上巻. 岡本則録 訳. 文部省編輯局. http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/829002/6?viewMode=
若くは彼此二変数あり、 彼数自らを変じて大と成り、或は小と成れば、 此数も亦随て其大小を変ずるときは、 此数を彼数の函数と 其彼数を自変数[或は単に変数]と名く、[平仮名新漢字に]
1920年代の田辺元(哲学者)のは、もっと現代的。
- 田辺元.1923. 『科学概論』18版. 東京: 岩波書店. http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1914408/59?viewMode=
一の変数xが其領域の値を取る時、 其如何なる値に対しても他の変数yの一又は数個の値が一定の法則に由って定められる時其法則を函数と称し、 yはxの函数であるといふのである。 此場合自変数(独立変数)xも従変数(従属変数)yも有せず、 函数とは畢竟ラッセルの所謂「系列の双関関係」(Correlation of series)に過ぎない。[新漢字に]
概念が変わっても、表現が変わってない。
そういえば (スコア:2)
我が家に祖父が使っていた数学の問題集があるはず。結構良問が多くて私も高校時代に解いた覚えがある。
祖父は明治晩年の生まれなので大正期。大学時代の教科書があればいいのだがなかった。