taggaの日記: 元記事の解説はしっかりしている 1
日記 by
tagga
外来語形容詞「エモい」についての記事 https://srad.jp/story/18/07/18/0910229/ と、 元の記事http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1807/15/news004.html
「ナウい」は『三省堂国語辞典』に載っているから、 大物あつかいなのだろうか。
元の記事は、さすがしっかりと書かれている。 ただし、 外来語由来の形容詞というより、形容詞の新語一般にあてはまること。
まず、イ形容詞(国文法の形容詞)は生産性(新語を作る能力)が低く、 かわりに通常はナ形容詞(形容動詞)で作る。 [なお、動詞では「〜る」「〜する」の両方が生産性がある]。
作られるのが少なく、作られたばあいも「俗語」あつかいで、 ふつうは狭い範囲の集団でのみ流通する。 スレに出ていた「ラグい」もそういう例。
これが集団の外に広まるばあいもあることはある。
流行語として広まるなら、それが最初は《かっこいい》けど、 皆が使うようになると《ださい》ので、使われなくなる。 これが「ナウい」のパターン。 「エモい」は意外に長く使われているけど、 秘教的に(つまり、外部の人には意味が不明になるよう)使われているので、 このパターンになる可能性がある。
定着するばあい、競合する同意語に勝つか、 文体で住み分けるか、独自の意味をもつようになるか、 そういうことが必要。 国語辞典では同義としているけど、 「グロい写真」と「グロテスクな写真」では、 用例をみるかぎり意味の分化が起きている。
難しいですね (スコア:1)
「グロテスクな」は日本語としてもある程度普遍的になってるので、「グロい」ということで(ニュアンスはよくわからんけど)違う意味だよということを表現することができる。
一方で「エモい」は、たぶん元ネタである「エモーショナルな」自体が一部意識高い系くらいしか使わない不思議ワードなので、「グロい」ほど明確な意味付けがなされず、ネタとしての流行語にはなっても一般的に使われるところまで行きづらい。
まぁわからんけどね。