taggaの日記: 対数についてオチのない話 9
日記 by
tagga
こないだ学生が、研究室で音響音声学の本をながめていて、
log ってなんだっけ ⇒
対数だっけ ⇒
数II でやったような ⇒
分からなかった記憶しかない ⇒
……
といった流れの会話になって、思い出したのだが。
学生時代に音声学の授業で、 母音を第1フォルマントと第2フォルマントでプロットしてあるグラフの軸が 対数目盛になっているのを見て、 ドイツ語調音音声学が専門のS先生の曰く。 「こんな風に恣意的にグラフを歪めるのを私は許せません」
反論して説明するのが面倒なので、スルーしたけど、 登録10名ちょい、実働1名の授業だったので、 あそこは議論すべきだったんだろうなと、 今になって反省している。
説明しろの意味 (スコア:1)
言葉尻を捉えて暴言を浴びせたいだけだから。
どんな理路整然とした説明をしても無駄だよ。
ドイツ語調音音声学はデシベル使わないのか (スコア:0)
語調ならデシベル使わなくても何とかなるのかな。
建築音響学ではデシベルの仕組みは当然習ったし、騒音の計算でも知らなきゃ話にならないんだが、ドイツ語調音音声学では測定とかしないのかな。
まぁ何とかなりそうな気がする。
大昔だからねえ (スコア:1)
あの辺は dB はあまり要らない分野。音の高さがメイン。
四半世紀前だと、実験音声学をするのに、 専用の機材を買わないといけないような時代なんで。 個人で買えるPCはフロッピーが基本で、 贅沢してハードディスクをつけても数十MBという時代だから、 解析するのも大変だったし。 なので、調音・聴覚音声学だと、当時は自分の身体にもっぱら頼る時代。
今は音声学用のフリーソフトPraat [hum.uva.nl]があって、PCやMacにダウンロードすれば、 いろいろできるので、なんか時代が変わった感がすごい。
Re: (スコア:0)
デシベルのような恣意的な単位を私は認めません。
#s/認めない/理解できない/ というのはよくある話。
Re: (スコア:0)
ややオフトピだけど
音や電波の強度のようにdBで扱うことが当たり前になっている物理量に対して
やっぱり当たり前のように算術平均とか標準偏差とかフーリエ変換とかされていて
dBというものが分からなくなる。
標準偏差の単位にdBm等が出てくるとおかしいと思うけど
どうすればいいのかは冗談抜きで分からない。
倍音関係 (スコア:0)
音声学ってどういうものを扱うかは知りませんが、声帯からの音源を喉や口蓋でどの音域を共鳴させるかだとおもうのですが、倍音関係をおさえないで音色とか説明できるものなのでしょうか。
説明はできないけど、発音・聞き分けメインなら要らない (スコア:1)
たまたま手元にあった、比較的評判のいい250ページぐらいの音声学の入門書では、 スペクトルの話は200ページぐらいで出てきて20ページぐらいで終り。
語学教師志望が多い音声学のクラスなら、 調音(発音のしかた)がメインで、 サブの聴覚 (聞き分け)を平行してやるけど、 音響はたぶん時間がなくなってパスする。
Re: (スコア:0)
倍音だけなら対数使わなくても説明できるのでは?
少なくとも対数の概念が体系的に整理される以前から
倍音の理論は存在していましたし。
まぁ対数使う解析手法が使えないとなると
理解は浅くなるでしょうけど。
指数を使えばできることはできる (スコア:1)
人間の感覚をもとに作られた基本母音間の「等間隔性」を 周波数に対応させるのは指数をつかえばできるけど、 面倒。