taggaの日記: a.k.a「文明化の使命」 4
日記 by
tagga
La mission civilisatrice (英 Civlizing mission) 《文明化の使命》という、なぜかフランス語版のWikipediaにないフランス語表現がある。 これは、フランスなどの植民地政策の背景にあった 《自分たちの利益のために植民地化しているのではなく、文明を広めるために植民地化している》という建前である。 もちろん本音ではない。
前々世紀の「遺物」を素で信じている人たちが……。
まあ《日本はすでに多文化社会だった。 ニューカマーのことをを理解するためにオールドカマーや先住民系のことも研究しよう》という企画を文科省系や財界系の理事に潰された僕には、 もう無関係っちゃ無関係なんだけど。
;; 変なのが沸いたので、ログインユーザーのみに変更。
多民族国家日本 (スコア:2)
「日本は単一民族国家」というのは、戦後の「文化国家」建設にともなって生まれた
神話でしたというのは、そろそろ一般的になってきたと思いますが、じゃぁ、
どんな多民族国家であったのかというのは余り議論になっていないので、
とても大事なお話だと思うのですが、なんでダメなんですかね。
というか、肇国神話に基づく国体論というのは、大和民族だけに適応可能なわけで、
それ以外の民族に対してどういった正統性を主張できたのかは、大変興味のあるお話
ではあります。
Re:多民族国家日本 (スコア:1)
「多文化共生」はあくまでも未来のことというのが政府方針 [soumu.go.jp]なので、それと対立するものを認めないということのようですが、「現在の日本は多文化社会ではない」と一言だったそうです。理事会に出た同僚も、「国史」系以外の国内の日本研究、海外の日本研究で当然のことが、どれだけ資料を出そうが通じないと困っていました。
「興亜論」にもとづく日本によるアジアの近代化論(その国内版であるアイヌに対する「保護」や琉球に対する「指導」)は、「文明化の使命」の焼き直しですが、日本史教科書の検定官を抑えている学派や、官邸の教育系会議の方針に強い影響力をもつ高橋先生が勧める公認イデオロギーで、彼らの中では正当化されています。
Re:多民族国家日本 (スコア:2)
ぬなっ! いまだにそういう国史様がいるんですねぇ……いてもおかしくはないですが。
とりあえず、歴史は政治史が本流と真顔で言うのがまかり通るかぎり、なかなか状況は
厳しいのかもしれません。
自分の無能力を陰謀論で片づけて心の安心を得る行為 (スコア:0)
>文科省系や財界系の理事に潰された僕
こーゆーのがネトウヨにばけるんだな。なるほど