taggaの日記: TOEFL関係は政策過程論のネタだと思う
日記 by
tagga
入試TOEFL導入論が、共通テストへの英語民間試験導入のきっかけで、 とくに楽天と東進がTOEFL関係の利権を狙っていたというのはそうなのだけど、 政治家と 経営者が、
- 何が問題なのか分かっていない
- 問題の原因が何なのかを分かっていない
- 解決策として提案しているものが何かを分かっていない
- 必要なリソースの見積りができていない
という話だったので、 ハンロンの剃刀からは、利権の話として追求するより、 政策過程として、永遠のダニング・クルーガーたちに政策決定をさせないようにするにはどうすればいいかという議論にして欲しい。
それに、TOEFLを実施する ETS の利権なのではなく、それに群がってもうけようとした話なので「TOEFL利権」というのは、ちょっとかわいそう。
TOEFLは、大学受験生のかなりを占める A2 レベルの学生が受験したばあい、 点数は出るのだけど、偶然で出る可能性がある点数になるので、A2 かどうかの判定ができない。
英語圏の大学で授業を受けられそうかを判断するテストなので、 高校以下のカリキュラムで対応できない部分がそれなりにある。 指導要領の範囲から入試をする大学としては、それを入試にと言われて困る。 Speaking の部分も、ふつうの人がイメージする「話せる」ではないし。
あと、まじめに仕事している ETS からすると、80万人が通常受ける試験に、 目的外で60万人弱つっこまれると非常に困るはず。
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