taggaの日記: 戦前の「日本数学会」という謎団体
日記 by
tagga
今の日本数学会は、1945年に東京数学物理学会が分離することを決めて、日本数学会と日本物理学会になったもの。
- 日本数学会 編. 1912. 『小学校算術講義: 高等第1学年用』東京: 誠文館. http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/813880
中身はふつうの学参なんだけど「緒言」がぶっとんでる。
目今小学校算術書は多く刊行
慣行されて居るが 何れも生徒用として採用を躊躇するものばかりである故に 各地の小学校では生徒に何々の算術書は購求するな と厳命してある位である 然れども生徒は尚ひそかに購求して繙くものがあって 折角学校よりの注意も水泡に帰し 生徒は知らず知らずの間に其参考書のために悪影響を受くるのである 本書はその等の点に顧慮して大に編纂に注意し 最適切に生徒の予習用復習用として価値あらしめん事を帰したのである 故に小学校生徒の算術参考書として最適良なるものと信ずるのである
奥付の著者などには、当時、住所が付くことが多いが、編纂者の「日本数学会」には住所がない。
「誠文館」以外の発行所として「宝文館」が奥付にあるのだけど、 山田孝雄『日本文法論』を出した「宝文館」と住所まで同じだ。 うわー。ちゃんとした学術書を出しているところだ。
戦前の「日本数学会」という謎団体 More ログイン