米宇宙軍:北朝鮮が打ち上げた軍事偵察衛星「マルリギョン(万里鏡)1号」のものとみられる軌道要素公開
北朝鮮が打ち上げた軍事偵察衛星「マルリギョン(万里鏡)1号」のものとみられる軌道要素が公開されました。このデータは米宇宙軍が提供しているものなので、米国によって打ち上げ成功が裏付けられたことになります。
https://celestrak.org/NORAD/elements/table.php?INTDES=2023-179
このデータによると、高度512km×493km、軌道傾斜角97.4度なので、ほぼ太陽同期軌道に乗っています。
また、衛星が南から北へ通過するときの時刻は10時ごろなので、10時ごろの日本やグアムを撮影し、そのデータを即座に北朝鮮やより北にある国の地上局に下ろすという運用を考えているのかもしれません。
次の焦点は、この衛星が動作しているかどうかになると思いますが、軍事偵察衛星と銘打っている以上、画像は公開されないと思います。
また、公開されても、それが本当にマルリギョン1号が撮影したものなのかどうかの検証が難しいです(中国やロシアなどから提供される可能性もあります)。
ただ、衛星から電波が出ているか、姿勢が正常に保たれているか、軌道修正を行っているかなどを観測することで、間接的に衛星が機能しているかどうかを判断することは可能だと思います。
軌道要素はわかっており、衛星も小型とはいえそこそこのサイズなので、それほど難しくはないと思います。
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