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数学

taro-nishinoの日記: イズライル・モイセーエヴィチ・ゲルファントと彼のセミナー―1つの存在

日記 by taro-nishino

ベクトル空間とそれに対する双対空間を考える時、それぞれの空間の要素を反変ベクトル、共変ベクトルと呼ぶことは大学教養程度の数学を学んだことのある人なら誰でも知っていることでしょう。そして、他の分野、例えば物理の相対論ではこれらの用語を当たり前のように使用しています。では、何故そのように呼ぶのか、先日近所の顔見知りの大学生達から訊かれました。私は訊かれた時に最初誤解して、訳語の不適切さを問うているのだと思い、共変がcovariantの、反変がcontravariantの和訳になってしまったので、不満

12645651 journal
数学

taro-nishinoの日記: ウッズホールの不動点定理の起源について

日記 by taro-nishino

前回の"ウッズホールの不動点定理の歴史"の追記で予告を書きましたが、約束通り今回紹介するのはLoring W. Tu博士の"On the Genesis of the Woods Hole Fixed Point Theorem"(PDF)です。この記事は最近私が読んだ数学関連記事の中で最も面白かった記事の一つです。つまらない記事やどうでもいいような本が氾濫する中で、これくらい面白い記事を他の数学者も書いてほしいものだと思いました。
Tu博士

12639219 journal
数学

taro-nishinoの日記: ウッズホールの不動点定理の歴史

日記 by taro-nishino

志村予想と言えば、"有理数体上の楕円曲線はモジュラである"(何故、これを志村予想と呼ぶのか、そしてそう呼ぶのが一番正確であり、そう呼ばれるべきかはサージ・ラング博士の"志村-谷山予想の或る由来"を読んで下さい。これは数学なんですから、そこに日本人的な甘ったれたセンチメンタル感情の入る余地は本来無いはずなんですが、なかなか日本人素人衆[何人かの専門家も含めて?]は事実を直視しようとしません)が有名ですが、他にもウッズホールの不動点定理、今ではア

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数学

taro-nishinoの日記: メタファとしての数学

日記 by taro-nishino

ユーリ・マニン博士については以前、"良い証明は我々を賢くする証明である―ユーリ・マニンへのインタビュー"を紹介しました。マニン博士の専門は代数幾何学、数論、数理物理学等ですが、マニン博士に限らず、ロシアの数学者は押並べて物理学に強いことに私は感心します。御存知だと思いますが、モスクワ大学の数学部門は力学・数学学部という名称を持つくらいですから、数学と物理学の乖離はあり得ないのです。しかし、日本では学部レベルでそういうことを本格的にやって

12620604 journal
数学

taro-nishinoの日記: ジョン・ナッシュと"ビューティフルマインド"

日記 by taro-nishino

先日紹介した"アーベル賞受賞者ジョン・フォーブス・ナッシュ・ジュニアへのインタビュー"の前置きで、A Beautiful Mind[ビューティフルマインド]の映画を見、原書を読むことになった経緯を書きました。映画の方は所詮娯楽に過ぎないのですから、秀作であろうが駄作であろうが、そんなことはどうでもいいし、大の大人が何らかを論じるなんて馬鹿なことを私ですらしません。問題は原作の方なんです。ナッシュ博士を始めて題材にし、真面目な本であることは間違い

12611092 journal
数学

taro-nishinoの日記: アーベル賞受賞者ジョン・フォーブス・ナッシュ・ジュニアへのインタビュー

日記 by taro-nishino

ジョン・ナッシュ博士がアーベル賞授賞式から僅か4日後の5月23日に授賞式からの帰路の途中、ニュージャージで空港から乗車したタクシーの事故により車外に投げ出され、奥様のアリシアさん共々お亡くなりなったことは皆さんも御存知でしょう。私がこの一報を聞いたのは米国の友人からで、少なくとも日本のメディアがどこも報じていない時でした。正直、最初は何かの間違いじゃないのか思いました。と言うのは、その2、3日前にアーベル賞受賞講演を聴きに行ったノルウェーの友人から様子を聞いていたからです。
その後の続報で、博士

12585830 journal
数学

taro-nishinoの日記: ケロシンカ: ソビエト数学史におけるエピソード

日記 by taro-nishino

皆さんの中には、エドワード・フレンケル博士のLove and Math: The Heart of Hidden Reality[愛と数学: 隠れた真実の核心]を読んだ人もいるでしょう。私は通常、このような一般向けの科学ノンフィクション本は読まないのですが、その方面の専門家であるフレンケル博士がご自分の専攻分野について一般向けに書いているのですから、ひねくれ者の私でさえ安心して読みました。と言うのは、普通、日本に限らず海外でも科学ノンフィクションという分野ではサイエンスライターという似非権威が偉そうに書いているからです。サイエン

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数学

taro-nishinoの日記: 志村-谷山予想の或る由来

日記 by taro-nishino

ずっと前に紹介した"谷山豊と彼の生涯 個人的回想"の前置き及び追記の中で、何故志村予想なのかを数学的議論抜きで大雑把に説明しました。ここで再度、明記しますが、世界で最初に"有理数体上の楕円曲線はモジュラである"と提唱したのは志村五郎博士ただ一人です。ですが、非専門家の人達、特に多いのが素人衆がいろいろ勝手な憶測、つまり殆どガセ同様のことを書いているのをネット等で見ると、やっぱりSTAP騒動で世界に醜態を晒した国だなと思いました。つまり、幼稚な

12506015 journal
数学

taro-nishinoの日記: IPMにおけるアラン・コンヌへのインタビュー

日記 by taro-nishino

アラン・コンヌ博士のインタビュー記事に関しては、前に"アラン・コンヌへのインタビュー 第一部"、"アラン・コンヌへのインタビュー 第二部"と紹介しました。ですが、これらはインタビュアーがEMSの数学者達ということもあって、コンヌ博士はあまり本音を吐露していないように私は感じました。実はそれ以前に、もっと正確に言えば2005年に行われたIPM(イランのテヘランにある国立基礎科学研究所Instit

12075481 journal
数学

taro-nishinoの日記: グロタンディークとその学派の思い出 その1

日記 by taro-nishino

"良い証明は我々を賢くする証明である―ユーリ・マニンへのインタビュー"の前置き及び追記で、デヴィッド・マンフォード博士とジョン・テイト博士によるグロタンディーク氏の追悼記事に触れました。特に、海外の友人達に感想を求められ、はっきりと本音を曝け出しました。
では、どういうものを私が読みたいと思うかという話になります。グロタンディーク氏関連で私が最も感銘を受けた記事が"Reminisce

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アレゲはアレゲ以上のなにものでもなさげ -- アレゲ研究家

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