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templa_3の日記: 入院日記(1日)

日記 by templa_3

5:30
突然隣のベッドのおじいさんが部屋のアコーディオンカーテンを開ける。まぶしい。
外は雨はやんでいるようであったが。
さらに追い打ちをかけるようにTVをイヤホン無しで見始めた。何やら早朝ワイドショウ
の音はさすがに起き抜けに聞かされるのはつらい。ついこちらも大声で「イヤホンして下さい」
と言うと、「ああ、ごめんごめん」と返事。それでもごそごそとイヤホン装着に手間取っている様子。
こちらも消化器系の病気で入っているはずだが、自分がイヤホンをしているのかどうかも
忘れてしまうものなのか。

6:20
看護婦がようやく採血しに来る。夕べ置いていった「お触れ状」には「朝5~6時の間に」
と書いてあったのだが。(まあ遅れる場合もあるとは書いてあったが)起き抜けで意識がもうろうと
している間にさくっと血を抜いてくれればいいのにと思いつつ、やっぱり血を見るのは好き
ではないので目をつぶっている。終わりの声と共に目を開けるが、随分太くて大きな注射器で
吸い取るものである。だがそれ一杯に満たして25ccと聞いたときはちょっと驚いた。
筒の厚さがそれだけ厚いのか、それとも血を採られる恐怖で大きく見えるのか(笑)
ともかく採血の結果が今後の治療の方針を決めるのだから、いい状態でありますように
と祈るしかない。

7:50
朝餌
白飯、大根などを煮て卵とじ、たいみそ、味噌汁(タマネギ)、牛乳
たいみそを飯にまぶして食べる。やはり味のする米でないとなかなか食べきれない。
完食

9:30
シーツなどを替えるためにベッドを追い出される。いい潮なのでデイ・ルームに行くと、
TVは付けてなかったが、例の徘徊4老女が揃いも揃ってテーブルを囲んでいる。
こちらはちょっと距離を置いてソファーで半分横になりながら『「郊外」と現代社会』を読む。
やがて老女の1人が「ちょっと~」と声を発する。「ちょっと~、ちょっと~」を繰り返すが、
まあこちらも昨日の体験からあまり構っていいことはないと無視を決め込む。やがて
「クソが~、クソが~」とせりふが変わる。他の老女達はあきれているのか自分たちも
そういいたいのを代弁してもらって満足なのか無表情のまま。そのまま本を読み続ける。
15分ぐらいしてようやく看護婦が来る。ウチだけでなく他のベッドのシーツも替えて忙しい
彼女らにしてみれば、デイ・ルームの事なんぞ放っておきたいものだろうに、ご苦労なことである。
私は「逝って良し」とさえ口に出す。そこまでして生きてはいたくない。

10:30
ようやく便意が来たので踏ん張る。便器に浅く腰掛け、水の溜まってない場所に便を出すが、
何しろ2日ぶりである。随分踏ん張り、ようやく出たときには切れていた。
そのまま尻を上げ紙で拭き取ってからおもむろに検便容器に便を入れる。前と違って
随分太くて大きい物が取れるが、採取する量その物は、検便容器が親指程度の太さなので
あるからたいして採れはしない。まあ分析するにはこれでいいだろうと思うだけ採る。
どうやら前々日のグレープフルーツの皮などは未消化のまま出ている。他にも
なんだろなあという物はあったが、まいいかと流す。自分の大便をしげしげ見たのは
多分和式を使わなくなってからだから、10年ぶりぐらいだろうか。

11:30
『「郊外」と現代社会』読了。非常に示唆に富む内容であり、これはじっくり腰を据えて
読み返す必要を感じる。

12:00
昼餌
白飯、里芋と鶏肉の煮物醤油あんかけ、ほうれん草の煮た物、バナナ
白飯を一口食べて耐えきれず、地下の売店に行き「おとなのふりかけ」を買ってくる。
やはり白飯だけではやりきれない。ほうれん草にかけるための醤油を添えていて、
ふりかけの塩分を気にする方がおかしいので、ほうれん草はそのままにしてふりかけを
かけて飯を食べる。里芋はおなじみ「さとまるちゃん」であろう。味も染みていないのを、
あんで味にして食べるというスタイルは、厨房の手抜きでしかないのだが、
これでも改善はされている、というものらしい。完食。

12:30
空いた食器を下げに行って、ナースステーションの前を通ると呼び止められる。主治医がいて、
説明をしてくれる。血液の数値は随分良くなった。GOTなど8月の段階より良くなっている。
昨日のレントゲンを見てからもっと話すということで、ベッドに来てもらうことに。
ベッドサイドで、とりあえずこの数値であれば退院も可能だというので、今後どのように
すればいいかを話し合う。腹腔鏡で行う手術でも2週間から1カ月は時間が欲しいという。
また、炎症が完全におさまり、肝機能も回復してからでないと外科や麻酔科がいやがる。
逆に数字がどうしようもなければ大きく開腹した上で手術ということにもなるが、
そうすれば長期入院も避けられないし、そこまでの状態ではない。かといって、
石を抱え、一度でも発作を起こすという患者の場合、切除するのが基本的な考え方である、
レントゲンで写る石はビリルリンカルシウムで、薬で溶ける性質のものではないので、
薬だけで治癒する事は難しい。
これらからすると、一旦退院してから、しばらく外来に来て、炎症や肝機能をにらみながら
手術の日程を決める、手術となったら2週間からもう少し時間を取って入院することになる。
もしまた痛くなったり発作が起こるようならば即入院を考えて欲しい。
ということで、明日退院して、その後来週外来、暮れを目処に手術という日程で行くことに決定する。

13:30
日記を書いている最中、突然腹部に異物感、管のねじれるような感じがして、あわてて
横になる。10秒程度でおさまるが、前途多難を感じさせる。。。

webpageを作っていると随分時間がつぶれた。外は雨が降ったりやんだり、時折強くなったり。

18:00
夕餌
白飯、鯖のごままぶし、ワカメと豆腐の煮た物、春雨サラダ(酢)
隣のベッドのじいさんはしきりに「魚が臭い、不味い」を連発するが、そうでもないように思う。
もっともそれはこちらが魚を食べ慣れてないせいか。ふりかけは梅にした。

18:30
デイ・ルームでTVを見る。各地から颱風の情報。大型で強くても65km/hで通り過ぎるなら
たいしたことはない。例の老女たちがまたわめきながら夕餌をついばんでいる。看護婦が
つきっきりで給餌にあたる。看護婦という商売も大変である。
19:00にベッドに戻りwebpageの続き

21:00
消灯時間だが、喉が渇くので麦茶を買いにデイ・ルームへ。

21:30
T23が電池切れでサスペンドしたので、まだ手を付けてなかった『法とフィクション』
を読み始める。第1章読んだだけで眠くなれたので電気を消す。

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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell

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