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tmkzrの日記: trendmicor事件について(つづき)

日記 by tmkzr
情報化はいろいろな局面で進みつつある。 それは主に、紙の上のインクのシミという形で表された情報が、
  • mosトランジスタに保持される電荷の量
  • 磁気ディスクの磁気双極子モーメントの向き
  • 薄いアルミ膜の凹凸

などによって表現される。そしてそれらの情報は、主に電子と光子の移動という形で 伝達される。これらは情報のデジタル化、機械化の技術である。

これらの「情報化」によってもたらされる恩恵とは、本質的には

情報をコピーしやすくなる

という一点に尽きると思う。もうすこし格好良く言うと、 「情報を複写、移動させる際にかかる時間、コストがそれまでに比べて飛躍的に下がる」 と言うことだろう。

このことによって我々は大量の情報を高速に扱えるようになったのである。 そこでわれわれは、今までとは違った形の「脅威」に直面しているといえる。 それは例えば、 HDDの中のデータを衝撃によって失うことであったり、 受信したメールがウイルスを含んでいて、システムを破壊することであったり、 WEBサーバに置いた顧客情報が、思わず流出することであったり、 あるいは、ウイルス対策ソフトの最新定義ファイルにバグが含まれるということであろう。 要約すると、情報の損失あるいは流出が脅威なのである。

このような「脅威」を理解している人間が少ないように感じる。

僕たちはこのような「脅威」についてよく考えなければならない。 システムを理解し、起こりうる「脅威」について理解し、その可能性を見積もり、 その可能性に応じた対策を講じるというのが「脅威」から自分を守る 唯一の手法といえるのではないか。

それが僕がいうセキュリティ意識だ。セキュリティとは安全であり、安心のこと。 現代人はこの情報化社会におけるセキュリティ意識を身につける必要があるといえよう。

さて翻って今回の件であるが、確かにtrendmicroはミスを犯したのだろうし、そのような ミスを防ぐためのcheck体制も甘かったのだろう。しかし、理解しなければならないのが、 僕たちが用いているシステムが、本質的にこのような脅威を抱えているという事実だ。 ソフトウエアにはおよそバグが含まれる物だし、ユーザーとしてはそのような危険性を 低減することはできても、完全に回避するのは不可能である。 もちろん、ITから完全に切り離された生活を送る人間は、そのような危険性からは無縁だが。 (例えば、どこかの孤立した島で、自給自足の生活を送る人間)

新聞の論説に、被害のあった会社の損害を補償するべきという論調があったが、 それは違うと思う。(第一、インストールするときのソフトウエア使用契約書には そのような補償はできないとか、やっても一定額までとかが明記されている) backupはそれぞれが取るべきで、失われたリソースに責任が持てるのは 自分自身だけだ。

それがいやであれば、そもそもソフトウエアを使わないか、 お金を払って他の誰かに保証してもらうか、だ。 しかし、その場合も、失われた情報は帰らないという事実には変わりが無い。

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