torlyの日記: 分裂症について
シュナイダーの一級症状とかブロイラーの4つのAとかをずらりと列記したい衝動に駆られたけど、人の間違いを指摘するのに躍起になるのも初歩的な間違いと同じぐらい恥ずかしいと思うので、とりあえず誤解を招く部分だけ自分の日記の読者向けに解説しておくに留めとこう…自分も所詮素人だし。
元は本職の人が全く知識の無い人に、可能な限り専門用語を使わず、かつなるべく悪いイメージを持たせないように説明した(ネタ元が私の推測通りならば)ものだと思うのですが、あれは到底そのまま定義として持ち出せるようなものではないと思います。筆者ご本人も多分、あれを見たら苦笑いされると思います。
精神分裂病とその他の似た症状を持つ病気を隔てる最大の特徴はプレコックス感であるといわれています。プレコックス(praecox)とは痴呆の意味で、この病気の概念を最初に体系化したクレペリンが考えた病名、早発性痴呆症に由来します。読んで字の如く、クレペリンはこれを若年性の痴呆の一種と考えたのですが、その説は後に否定されました。
で、このプレコックス感とは何かというと、患者から受ける分裂症臭い感じを意味します。yeahめっちゃトートロジー。この捉えどころのなさ、あるいは症状を列記して「こういう症状を呈して、かつ他に原因が思い当たらないなら分裂症ですyo」と記述するしかないのがある意味この病の最大の特徴です。しかしながら現場では、このいまいましいプレコックス感だけを頼りにずばずば分類しています。というよりむしろ、それが出来るのがプロの精神科医とされているとかいないとか。
このプレコックス感に拠った文学的な形容については、国内の著名人によるものでは「あいだの病(by木村敏)」「乱れ飛ぶ話の接ぎ穂(by中井久夫)」といった表現が著名なようです。
ついでに付け足すと、自我障害を分裂症の中核に見出す説はもうブームが終わったようです。前述の専門家の方も、サイトの日記でその辺に触れてあの文章のリライトを考えていらっしゃったような記憶があるんだけど、検索しても出てこない。気のせいか。
#今書き上がって元の文書を読み返してみたら、多重人格がボーダーっつうのもまた微妙な…
#己の多重人格障害を吹聴してまわるような人間はかなりの確率でボーダーかオーバードーザー(これもボーダー気味か)とみて間違いないだろうけど、そりゃあ違うべ。
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