torlyの日記: 酸性雨研究の第一人者がWikipediaの酸性雨エントリを監視している 1
日記 by
torly
#あけましておめでとう。新年一発目の記事がこんなのか…
政治的論争のある科学関連エントリは破壊的な編集に遭いやすい
進化論や気候変動や科学とあまり関係ない政争関連のものならともかく、酸性雨までが攻撃されてるとかどんだけだよという感想しか出ない。ちなみにこういう場合、本当に第一人者と言いきっていいのか微妙なことがたまにあるのでそんな時はほかでもなくWikipedia(英)をチェックするのだが、話題がこれなのでいまいち気が進まない(ご本人の項もある。大気汚染と極度に酸性の雨の関連を指摘したってことか)。
ナオミ・オレスケス、エリック・コンウェイ著「世界を騙し続ける科学者たち」 (スコア:0)
>進化論や気候変動や科学とあまり関係ない政争関連のものならともかく、
>酸性雨までが攻撃されてるとかどんだけだよ
タイトルの書に、米ソ対立の20世紀世界で主にアメリカにおいて
資本主義における自由(ようは企業がやりたい放題)を守るために、
環境保護主義的・健康志向的な主張をつぶることを目的として、
それにかかわる環境系・健康系科学研究(地球温暖化・タバコ副流煙)に対して
政府系顧問などの科学者コミュニティが攻撃的な言論弾圧まがいをした歴史が書かれています。
上巻第三章の具体例にはいるところで筆頭で取り出されている話題が「酸性雨」です。
酸性雨の原因が何か、それを抑制するには企業活動を縛るのか、はアメリカでは政争関連の科学研究でした
(リンク先記事に基づけば、「今も」、なのか)。