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医療

torlyの日記: okitetasenni

日記 by torly
ペドフィリアのための再犯予防治療
 2005年のフランス語記事の翻訳。なっがい概要…と思ったらケーススタディ入ってた
 フランスでは1998年に性犯罪者の治療を義務付ける法律が投票によって支持されたが、多くの精神科医はそのためのトレーニングを受けていない。外来法医学的診察においては1992年から性犯罪者が治療の対象であり、1994年からはグループ療法が提供されている。最初の治療モデルは北米式の行動認知療法とPithersの再発予防モデルだった。
 行動認知療法の理論においては、ペドフィリアは正の報酬によって維持される、獲得された性的嗜好とみなされる。Pithersは再犯を高リスク状況においてのみ起こるものとし、高リスク状況は常に前触れの後に訪れるとした。北米における再犯予防は、ペドフィリアに高リスク状況と前触れを特定する手助けをし、そしてそうした状況に耐えるための技術を培うことに焦点を当てている。そうした技術には共感、社会的スキル、認知の再構築、自尊心といったものが含まれる。
 これらを取り入れるにはフランスの文化的文脈を考慮する必要がある。とりわけ、フランスにおいては精神分析と自由連想法への依存度が高い点でそのまま北米式の心理療法を取り入れるのには患者にも治療者にも困難が多い。また、体積変動記録器(性器のアレのことだろうか)も使えない。そこで筆者らはPithersの再犯予防モデルを取り入れ、しかし患者に自由に喋らせることにした。犯行内容はPithersの高リスク状況と前触れの発想に基づき分析される。セッションの多くは非指示的だが、セラピストは適切だと考えたときに患者らに自分の犯行について考えるよう促す。そうした流れの中で被害者への共感、認知の歪み、感情のコントロールといった重要な問題について自然と取り組む雰囲気を作っていく。ポストグループミーティングにより、セラピストはそれぞれの患者にとって重要なテーマを引き出すことができる。セラピストがあらかじめテーマを定めなくても、患者らが自由に懸念について話すことができる限り、重要な問題を自発的にセッション中に取り上げることができるようである。
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