tristanの日記: IT業界のサラリーマンとして
IT業界でサラリーマンをする新入社員として、
今後を考えると、厳しいなという感がつよい。
ITは、これまで、バブル経済の土地神話のように、
技術が進歩するのを前提として、業界全体が動いている。
利益の源泉はそこにある。
ITの投資は、それまでの技術に比べて、どれだけ技術力が進歩し、
どれだけ便利になるで決まる。
コスト対効果のうち、効果は、技術力の進歩がほぼすべてである。
ITの世界では、あまり消耗という現象がない。
減価償却額はとても少ない。PCの平均寿命はしらないが、
使いつづけようと思えば、安物でも10年、20年でも
大丈夫なのではないか?壊れるのはHDDくらいだろう。
それから、プログラムは、半永久的なものである。
しかし、ムーアの法則への不安感は、すでに多くの人が
感じ始めているところである。
これを打ち消すため、企業のトップはしきりと、
「ムーアの法則はゆらぐことがない」と強調しているのであるが、
僕の感じ方では、量子コンピュータなどの新しいパラダイムが
実現すれば話は別であるが、今のような安定した技術力の成長は、
20年程度なのではないかと、勝手に思っている。
企業が言っていることを真に受けるわけにはいかない。
それに、それほどの性能が必要なのだろうかという問題もある。
もともと、人間の生きていく最低条件に、ITが絡んでいるわけではない。
世界の成り立ち方を考えてみたとき、現在の巨大な人口を
技術が支えてなりたっているのであって、
その必須の技術としてのITは、まだまだ成長の余地があるが、
それも、やはり20年から、せいぜい30年で頭打ちとなるのは目に見えている。
すでに、ERPのように企業情報全体をコンピュータで管理できるようには
なってきているのだ。これらがまだ未熟であるとしても、
現在のような高い金額で受注できるのは、あと20年程度なのではないか。
それ以上先でも、さまざまな組織でのシステムの入れ替えは続くのだろうが、
高いコスト削減効果を発揮できなくなり、金を取れなくなるのではないだろうか。
現在すでに、WEBシステムを中心として、低コスト、高品質を要求される
プロジェクトが増えてきているのだが。
一般消費者向け製品としては、まだまだこれからだと思っている。
PCは一つの完成を遂げた。
しかし、ITを生かした、真の個人向けコンピュータの戦いが、これから始まる。
こちらは、あと20年で果たして完成の域に達するのかは分からない。
これについては、もっと考えないと分からないが、
直感的には、もっと先まで持つような気がする。
現在、非常に多くの新入社員がIT業界に入っている。
これらの雇用を、定年までIT業界が支えていけるとは思えない。
自分がIT業界でサラリーマンをやっていられるうちに、
自分の子供が経済的に自立できるようにならないと、思うのだ。
それを避けるには、取締役級の重要な地位について、リストラされないか、
ほかの収入の道を持っておくしかない。
これを読んでいる人が20代なら、この状況は十分考えておいたほうがいいと思う。
こう書いていると、生まれるのが遅かったと残念に思うし、
また、入る業界を間違えたかなとも思う。情況への読みが甘かった。
社会の背骨にITが入り込むのに立ち会えるのは嬉しいのだが。
まじで身の振り方は真剣に考えていかねば。
投資などでもよいから、経済的な現実は一応考えておかねば。
マルクスやモーツァルトのように、経済的に厳しくなっても
諦めなかった人たちの生き方は、すごいと思うようにはなったのだが。。。
ほんとにやりたいことはあり、ごく最近に始めたのだが、
上のような情況を真剣に考えたうえで、
もっともっときちんと考えていかねばならないなと、反省している。
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