tristanの日記: 昨日の続き
エンタープライズユースよりも、パーソナルな領域の方が、
システムへの要求が厳しく、完成が遅くなるだろうというのは、
やはり確かな気がする。
デスクトップで言えば、エンタープライズユースとしては、
Windows2000で十分であり、
XPにバージョンをあげる必要があまりないというのは、示唆的である。
企業の活動に従事する従業員よりも、もっと業務が定型的であり、
高性能な最新のアプリケーションを使う必要が小さいと思われる、
官公庁の業務を行うデスクトップのシステムでは、
すでにLinuxのデスクトップが十分実用的になってきているというのは、
これと同じ点で示唆的であると思う。
最近、ミュンヘンではすべてのデスクトップがLinuxになるそうだ。
細かい部分がどのように判断されているのか、なかなか興味深いところだ。
つまり、企業活動や官公庁などの従業員のデスクトップとしては、
IT技術が解決する問題は、もはや収束に向かい始めていると言える。
なお、個人領域と、公的領域を結ぶインターフェースとしては、
WEBブラウザが、十分ではないが、なんとか一通りをこなすことができる。
ここについても、問題は収束に向かっているといえる。
あとは、自然過程によって解決が見えてきているような気がしてきている。
問題は確かに山積みなのだが、本質的な困難さ、つまり、
天才的な人の思考によって乗り越えなければならない山は、
ほとんどないと思うようになった。
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一番問題を多く抱えているのが、やはり個人の領域でのコンピューティングである。
これは、まだまだ解決に収束し始めている感はない。
個人の領域に関して言えば、本質的な困難さがまだ横たわっている。
だからこそ、個人の領域を扱うのは、やりがいがある仕事である。
リーナス・トーバルスは、エンタープライズ向け機能が追加されるのを、
生理的に拒み、デスクトップに固執していると聞いたのだが、
その理由は、ここにあるのではないか、と推測している。
僕も、本来この領域に一番興味があった。
だが、その困難さのために、いわば、愛想をつかしてしまい、
エンタープライズ領域に興味を持つようになった。
もう一度、考え直してみなければ、と思っている。
個人の領域について、ITに関しては、今、一番やりがいがある仕事が
あるような気がしてきている。
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いわゆる、メインフレームに象徴されるエンタープライズのシステムについてどうだろうか。
単体の企業の情報システムは、もはや収束に向かっている。
ERPシステムなどが、機能し始めているからだ。
トヨタの全世界的電子カンバンシステムのことを考えてみても、
もはやひとつの企業の、全世界の全部の必要な情報を、
管理し制御できるというレベルでは、もはや解決に向かっている。
次は、企業間の情報交換だ。
これは、まだまだこれからだと言える。
いったい、企業間の情報交換の整備が、どれくらいの効果を持つのか
僕にはよく分からない。重要なものがあるはずなのは、確かなのだが。
これは、企業だけではなく、個人との情報のやりとりなども含む。
まだ、企業間情報交換の、統合的なインフラは、
模索段階で、まともなデファクトさえない。
XMLを中心とした技術が最有力とされているだけだ。
とりあえず、いいかげんでいいから、数字を出しておいたほうがいいと
思うので、試しにやってみる。
まともに実用化されはじめるのが3年後
それから3,4年は激しい戦いが繰り広げられる。
10年後位には徐々に収束しはじめるだろう。
もう少し先かな。
携帯電話の普及は、劇的であった。
現在は、戦いは収束に向かっていると思う。
そこまでに、激しい戦いの期間が8年くらいある。
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ぼくはいまPCに向かいながら、15年後の世界を想像している。
15年後を考えるには、15年前を考えると分かりやすい。
なんと言っても、劇的な変化はネットワーク化であった。
しかし、15年前にすでに芽生えていたものは、
結局、収まるところに収まっているという感が強い。
新しい技術は、さまざまな可能性を感じさせて、
私たちをわくわくさせてくれるのだが、
結局は、すべての技術は、製品として商品化され、
世界の一部となるときには、それがもつ可能性のうちの、
すべてが生かされることにはならない。
世界という、巨大な有機的組織の一員としての、
あるべきすがたに、進化していくだけなのだ。
<進化>という考え方で、動物の進化論のアナロジーで考えるのは、
多分、とても問題をすっきりさせる。
現在のITの世界は、きちんと考えれば、
15年前でもかなりしっかりと描けたはずだ。
それぞれの技術は、きちんと、しかるべき方向に
進化してきているだけなのだから。
ならば、今から15年後も、同様であるはずである。
いろいろイメージは沸いてきたが、もう夜が遅いので寝なければならない。
今度もっときちんと書いてみようと思う。
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