tuneoの日記: ぼく「障害が発生したお客様のサーバはこの部品かその部品が壊れてると思うので送ります」 1
上司「他の部品が壊れてる可能性もゼロじゃないんだろ丸ごと送れ」
「他の部品は壊れていれば固有の症状が出てすでに判明しているはず(例:片肺死んでいればアラームが鳴るし両方死んだらサーバの電源が入らない冗長化電源ユニット)か、壊れてる可能性が極めて低い(例:シャーシ)ので、サーバを丸ごと持っていく必要はないと思うんですけど」と一応は抗弁したんだが、上司に却下されたので最終的には「こんなデカブツ扱うのは嫌なんだが業務命令ならしょうがないやな」と不平不満をグッと腹に呑んで、バカでかいストレージサーバを丸ごと客先に送り付けたわけだ。
しかし、現場に行ったら個々の部品が壊れているかどうか、客のサーバと送り付けたサーバ両方の部品を引っこ抜いて交換してチェックする……なんて手間のかかることは、当たり前だがやってられない。お客様は修理作業に立ち会っている間サーバルームに拘束されているし、そもそも復旧が遅れてしまう。お客様に二日がかりで立ち会わせて修理なんてまっぴらごめんだし、終電で帰宅するのはもっと嫌だ。
そこでお客様の了承を得た(備品管理上問題がないことを確認した)上で、弊社から送り付けたストレージサーバにHDDを全部移し替えて(=サーバをほぼまるごと交換して)復旧させて早々に帰ってきたと思いねぇ。重いサーバの出し入れで筋肉痛になったけどな。
後日上司がドヤって曰く「ほら俺が言った通り丸ごと送ってよかったんじゃないか!なんでお前は自分の過ちを認めないんだ!!」……俺は「上司の言うことに嫌々ながら従ってサーバを丸ごと送りつけた現場」での最適な作業をしただけで、自分の見立てが誤ってるとは(まだ)思ってないのだが。サーバを丸ごと入れ替えるより、部品を交換した方が圧倒的に楽だ。
ちなみに、壊れた元お客様のサーバは先週弊社に届いたんだが、置き場がなくて診断できないので「丸ごと送れ」が正しかったのか、それとも「この部品」「その部品」だけバラで送れば用が足りたのか、結論はまだ出ていない……。
エンドユーザー視点では (スコア:2)
現場CEの故障個所判断が間違っていた場合何度も部品手配が発生して復旧時間がかかる
→本来なら丸ごと送ってほしいけど大体は断られます
とになく早く復旧して欲しい
→総替えはむしろお願いしたいくらいだ
某D社(の下請け)のミスで4時間予定の修理時間が12時間となった経験から
貴職・上司の行動とも最適解だったと思われます
# 修理が長引きすぎて労務上の制限に引っかかり女性CE(美人だった)が途中で交代したのは残念だったが