uruyaの日記: 消える「水晶特急」 / 島田荘司
消える「水晶特急」 / 島田荘司
着手 12/4
読了 12/6
感想 ★★★☆☆
全面ガラス張りの展望車両をもつ「水晶特急」、クリスタルエクスプレス。
女性誌L.Aの記者蓬田夜片子ら取材陣や著名人を乗せ、完成披露お目見え運行として上野から秋田県酒田までの旅に出たのだが、発車してまもなく、水晶特急は散弾銃で武装した男にジャックされてしまった。男は女性客だけを人質にとり、展望車両に立てこもる。
男の父親は、水晶特急を誘致した代議士・加灘耕平の元運転手で、汚職の手先を務めたために口封じとして加灘に消されたのだという。そして、加灘耕平をこの場へ呼び出し、悪事を自白させるように要求する。しかし、実はその頃、加灘は脳梗塞で倒れ、生死の境をさまよっていたのだ。
吉敷刑事とのぎりぎりの交渉により、いったん酒田に向かい、駅のホームまで加灘を搬送するという事になり、水晶特急は再び走り出す。そして夜片子は、単線の行き違いのため途中停車する駅で、男の告白を記事にして電話で送る役目を果たす。
計四度の途中停車を経て酒田に入ってくるはずの水晶特急であったが、なぜか、いつまで経っても電車は着かなかった。最後に停車した駅から酒田までの間に、水晶特急は忽然と消失してしまったのだ…
夜片子の同僚で親友でもある島丘弓芙子は、水晶特急と夜片子の行方を追うために吉敷に接近する。
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「恋のクリスタル特急」
君のハートに、君のハートに♪
シュシュシュ、シュシュッシュ
シュシュシュ、シュシュッシュ
まっしぐら♪
(作詞:島田荘司)
ちょwww島荘wwwww
これが強烈すぎてもうニントモカントモ感想の書きようがないでござるよ。
一応吉敷が出てきますが吉敷シリーズ的には番外であり、弓芙子と夜片子の二人を主人公としたものは「消えるシリーズ」となるらしい。島田荘司にしては女性キャラが立ってるかな?か弱すぎず強すぎず、魅力のあるキャラ設定。
内容的には、典型的なワンアイデアもの。列車消失という大トリックを成立させるために書かれた作品ではないかと。しかしまあそんなに大それたトリックだと胡散臭くなるわけで、おのずと想定の範囲内に入っちゃいますな。致し方あるまい。
普通にすらすら読めるんだけど、2時間サスペンスから旅情と温泉とお色気を抜いた程度のものであることは間違いなく、そこからそれ引いたら何が残るんだよという感もあるわけですが、要するに大して面白いわけでもなく心にも残らず「あーそう、へー」くらいの感想しか持ちようがない。
そんなわけで、ああこれは長距離移動の電車の中なんかで暇つぶしに読むのが最適だよね、ビールでも飲みながら、と思ったわけであり、なるほどキヨスクに西村京太郎とか置いてあるのは伊達じゃないなあ、と思った。西村京太郎読んだことないけど。あとKIOSKはキヨスクと読むのが正しいということをはじめて知った。
とりあえずひとつだけはっきり言えることがあって、
島田荘司の作詞の才能は強烈である
ということはここで断言しておこうかと思います。腹抱えて笑った。
2006累計 101冊/89タイトル