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504213 journal

uruyaの日記: きれぎれ / 町田康

日記 by uruya

きれぎれ / 町田康
★★★☆☆

きれぎれ
あらすじ。
いいとこの坊ちゃんである俺は、母親に小遣いをせびりながらランパブ通いをし、見合いを蹴ってランパブ嬢を女房にするが、そのうち母親が亡くなり店も潰れたために遺産も入らずたちまち金に困り、一時は挫折した絵を描こうとするのだが、絵の具を買う金もないため、友人に借金を申し込む。

人生の聖
あらすじ。
ダメな人たちの妄想だか行動だかわからないてんでダメな活躍っぷりを5人のダメ人間視点から描いたような描かなかったような。

─────

パンクロッカーの異名を持ち日本語を自在に操る高貴なる作家、町田康の芥川賞受賞作。

町田文体をさらに先鋭化させたような、よりいっそう実験的な文体になっている。とりとめもない人の思念や妄想をそのまま文にしたような感じであり、これは町田康にしか書けないだろう。言葉を文章としてではなく「意味のある音」として使っているというか、うまく言い表せないけどアレだ、音楽だ。パンクだ。宮本輝や丸谷才一なんていう「美文家」たちが己の存在意義をかけて全身全霊で否定にかかるのも当然のことであり、そりゃそうだ、一文をひねり出すのに句点の打ち方ひとつ助詞の使い方ひとつに脂汗流して試行錯誤するような人たちがこれを許せるわけがない。天才は人が意識することもなく囲われている垣根を軽々と飛び越えてゆく。

内容なんてものぁくだらないことしか書いてない。いつものようにダメ人間が出てきて醜態を晒しているだけだ。ランパブに行けば牛頭馬頭が出てきて地獄だし見合いに行けば鰻を吸うし借銭に行けば友人はサイコぽいし、「ひへへへへ」あるいは「ふひっ」という種類の笑いがこみ上げてくるような話であるわけである。

これを読んで「わかんねえ」と言ってる人を散見したわけだが、こう言ってあげたい。
「笑えば…いいと思うよ」

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