uruyaの日記: 匣の中の失楽 / 竹本健治
日記 by
uruya
匣の中の失楽 / 竹本健治
★★☆☆☆
いずれ劣らぬ探偵小説狂いの大学生らで構成される《ファミリー》の一員が殺された。他のメンバーは嬉々として推理合戦をはじめる。
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『虚無への供物』の翻案ですよね。で?
突っ込んだ人物描写など一切されない、薄っぺらい登場人物たちがわいわいがやがや推理合戦してますが、現実味の薄い人物たちがどういう理屈こねてようと全くどうでもよいわけで、モノスゲエ退屈でした。俺はメタ作品けっこう好きな方なんだが、それなのに退屈にさせるんだからすごい。退屈オブザイヤー2007@俺、大賞候補ノミネート。
『虚無への供物』も退屈といえば退屈なんだけど、妙ちきりんな登場人物たちがずれたことしまくったあげくナナメ上に飛躍するという、一種異様な展開によって面白くなったわけだけども、本作はもうキャラクターは魅力ないし誰が誰だかわからないしわかる気もおこらないし…どっちが作中作でどっちが現実でもいいですよ、そんな登場人物たちがどうなろうと興味ないです。
しかし著作時の年齢が二十四歳だったという驚愕の事実により、N階堂R人以来のリアル壁投げは取りやめました。それは正直すごいなあ。そんな年齢でこの複雑な構成の大作を書くとは、ちょっとありえない。
それでも世間はこの作品を評価しすぎだと思うけどね。
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