uruyaの日記: 黄色い部屋の謎 / ガストン・ルルー
黄色い部屋の謎 / ガストン・ルルー
★★★☆☆
高名な物理学者であるスタンガースン博士の屋敷で、奇妙な事件が発生した。「黄色い部屋」の中から、そこでやすんでいるはずの令嬢の叫び声と銃声が響き、驚いた博士と使用人が扉を破壊して部屋に押し入ってみると、令嬢が血まみれになり瀕死の状態で倒れていた。そしてその部屋は、完全なる密室だったのである。犯人はどこから現れ、どこへ逃げたのだろうか?
この謎に立ち向かう、若き新聞記者ジョゼフ・ルールタビーユ。パリ警視庁にこの人ありと謳われた名探偵フレデリック・ラルサンに推理合戦を仕掛けてゆく。
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海外古典ミステリの傑作として名高い作品。ガストン・ルルーは『オペラ座の怪人』の原著者。密室ミステリとしては古典中の古典で、たぶんミステリ読みなら当然読んでるでしょ基礎教養として、というレベルの作品ですが、いまさら読みましたシリーズ。
密室トリックがことに有名らしいですが、確かに解決は非常に論理的。だけどなあ…どうなのこれ。あやうく「何じゃそれ」と突っ込みながら笑ってしまうところだった。あまりにポカーンとする場面に出くわすと、笑いに傾く人と怒り出す人の二種類いますよね。俺は笑っちゃう方。
ぎりぎり笑うところまではいかなかったのだが、むしろ笑っちゃうくらいの方が面白いのに。個人的には残念だ。突き抜けろ!
あとね、言い回しや描写がいちいちくどい・おおげさ・まぎらわしい。意味ありげなセリフを並べ立ててるのに、よく読んでみると意味のあることは一切語っていなかったりする。非常にまだるっこしい文章で、読書意欲を殺ぎますな。この本読んでると眠くなってきて困った。
しかしまあ、現代になって今さら読んでるからこきおろしてるわけですが、何と言ってもこれが書かれたのはちょうど百年前。一世紀前にこの作品を生み出したというのは、確かに驚異的なことだろう…でもやっぱり、基礎教養として読んでおこう、程度のものだな…
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