uruyaの日記: ふたり道三(3) / 宮本昌孝
ふたり道三(3) / 宮本昌孝
★★★★☆
注) 三巻終了時点までのネタバレ含む
長井新九郎は無量斎とその配下の熊神衆から逃れた。もと関鍛冶裏用人の御門重兵衛は事件の隠蔽工作を行い、その縁でのちに新九郎の配下となる。無量斎が語ったおどろ丸は生きているという言葉を訝しんだ新九郎は放魚を問い詰め、ついに父母が誰なのかを知ることとなった。
一方、長井新左衛門尉の妻、美濃板額と呼称される女武者関の方は、母方の叔父で古忍の末裔である鹿深衆の弥勒を操り、新九郎が新左衛門尉の実子であることを確信するに至る。一種異様な独占的愛情で新左衛門尉と強く結ばれている関の方は、いずれ新九郎を殺すことを心に誓うが、新左衛門尉を美濃の王にすることが目的であるとの新九郎の言葉を容れ、ふたりは協力体制を強めていく。
美濃の情勢はあいかわらず波乱含みである。新九郎の財力と美濃板額の後押しに支えられた新左衛門尉は、守護代に斉藤利茂が就くと小守護代に任命され、新九郎はその筆頭寄騎となり父子は着々と力を蓄えるが、情勢はひとつ所に留まらない。長井藤左衛門に拾われた無量斎は新九郎の財力を削ぐことを考え、奈良屋山崎屋を襲撃して店を潰してしまう。しかしその無量斎も、放魚の手によってついに息の根を止められる。そして新左衛門尉は、近江浅井氏を引き込んで現守護の土岐頼武を排す、斎藤又四郎による下克上の計画のために暗殺を仕掛けられ、行方不明になってしまった。
瀕死の重傷を負った新左衛門尉は、尾張の織田信定と信秀父子に救出されていた。又四郎が引き込んだ浅井軍の目的が、朝倉軍と組んでの美濃強奪であると気付いた信定は、唇歯の関係である尾張のために美濃を守らざるを得ず、兵を貸して新左衛門尉に指揮させる。
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進行に関係なさそうな甲斐行きなどもあり、やっと中だるんできたような気がする。全編全力疾走されたら息つく暇もないので、かえってよかった。しかしただでさえ多めの背景情勢説明パートが他国がからむと倍増しちゃうのは困った。美濃一国の背景だけで腹いっぱい。
説明パート・会話パート・アクションパートとはっきり分かれてて、説明パートがやたらにくどくて複雑なのと、アクションパートが滅法おもしろいところは本当に隆慶そっくり。
無量斎がわりとあっさり逝ったけど、そろそろ少しずつ風呂敷を畳みだしたか。残り一巻だしまさか生き返らないよな笑
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