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uruyaの日記: 柳生黙示録 / 荒山徹 (小説トリッパー連載)

日記 by uruya

柳生黙示録 / 荒山徹 (小説トリッパー連載)

一六三七年、オランダ船ニューアムステルダム号が平戸へ入港した。在平戸オランダ商館長ニコラス・クーケバッケルは、船に恐るべき積み荷があることを知らされる。その情報は長崎奉行を通じて即座へ幕閣に奏上され、ただちに荷を江戸へ運ぶよう、指令が出された。それを聞きつけた柳生宗矩は、基督教徒の襲撃を案じて警護の任をかって出、迎えに出た幕使の後を追わせる一方、小倉に滞在している十兵衛に対し裏柳生の新鋭彩騎直之助を使わせた。

直之助が十兵衛にもたらした情報は、高山右近がオランダ船の積荷として運ばれてきたということだった。死んだかに見せて海外へ逃亡した右近が、オランダ船にとらえられ、献上品として日本に送られてきたのだ。十兵衛に科せられた指令は、キリシタンに奪回されかつぎあげられる前に右近を斬れ、というものである。基督教のために弟・友矩を斬らなければならなかったことに、痛恨の思いを持っていた十兵衛は、さっそく捜索に乗り出す。十兵衛の前には、森宗意軒と宗意軒あやつる妖術軍団ハポン騎士団の七人衆が待ち受けていた。

十兵衛は、高山右近とその同行者、褐色の肌の女剣士ヤスミナ姫と剣をまじえ、その戦闘で直之助を失う。しかし直之助がいまわの際に吐いたのは、デウスの名であった。直之助は隠れキリシタンだったのだ。ならばなぜ右近を斬らせようとしたのか?じつは右近は、棄教者だったのだ。白人キリシタンたちの植民地支配の横暴さを知り、教義を道具として使いながら実体は残虐である姿を見て翻意した右近は、自らが立案した極東十字軍の陰謀を失敗させるべく、帰国したのである。

一転、右近を保護する立場になった十兵衛は、救援に駆けつけた宗矩とともに、小倉城へ入る。右近によれば、イエズス会のヴァリヤーノが日本制圧のため用意した三十万挺の鉄砲と三十億発の銃弾が、長崎島原に埋蔵されている。秀吉により統一が果たされたため計画を断念したヴァリヤーノは、他日キリシタンのために役立てるため、埋蔵場所に霊的な封印をした。それを手に入れて反乱を起こそうというのが、右近が発案し森宗意軒が手直しした計画“ヴァ号作戦”なのである。

そして十兵衛と宗矩には、もうひとつ気がかりなことがあった。森宗意軒が連れていたヒエロニムス四郎という美少年は、死んだはずの友矩にうり二つだったのである。

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連載完了してずいぶんたちますが、一気読みしました。ん?なんですかこれ?打ち切り?いかにも中途半端な終わりよう。荒山スレでボロクソ言われてたけど、確かにこれはちょっとない。

森宗意軒が出てくる時点で『魔界転生』のオマージュだということはすぐにわかります。多指症の一本を友矩に使って魔界転生させたわけですな。ハポン騎士団はだから当然魔界衆ではありません。ただの妖術師。いつもどおり十兵衛が一人ずつかたづけていきます。

場面としては魔界転生前夜です。島原一揆の発生に“ヴァ号作戦”がからんで、どう「地獄篇」につながっていくかが読ませどころだと思います。なのになんでしょう、これは。ヤスミナ姫はいつのまにか○○だし、決戦に向けて盛り上がったところでバッサリと終わるし、終わり方も唐突で未解決が山積してるし。こんな場面で投げるんならいっそ「ピシィ─ッ」で終わればいいのに。

おそらくこれは書き足すんでしょう。これが最終稿ということは、さすがにないと思います。とりあえず第一稿読了、ということで。

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あつくて寝られない時はhackしろ! 386BSD(98)はそうやってつくられましたよ? -- あるハッカー

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