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uruyaの日記: 死ねばいいのに / 京極夏彦

日記 by uruya

死ねばいいのに / 京極夏彦
★★★☆☆

渡来健也というチャラい男が、殺された鹿島亜佐美の関係者を次々と訪ねて、亜佐美という女がどういう人間だったか聞き出そうとする。上司、隣人、恋人、母親、刑事、どの人物も身勝手なことばかり言うのだが、渡来はズバリと一言で一刀両断してみせる。死ねばいいのに。

─────

「京極堂の版権引き上げます」
「ではうち向けに新シリーズをお願いします」
「死ねばいいのに」
「えっ」
「えっ」
(京極スレ自分の書き込みから引用)

京極堂シリーズの版権を引き上げるかわりに現代で連載された、曰くありのシリーズ。出版時には講談社社屋にデカデカと「死ねばいいのに」と書かれた垂れ幕を下げさせ、「文三に対する痛烈な皮肉」「いや、あれは著者名まで含めた逆皮肉だ」などと京極ファンの腹をよじれさせた。あの事件には笑った。

連載で追っていたので、読書としては落ちを確認するのみの作業だった。大きな落ちは五人目のラストで明かされていたので、渡来がなぜ関係者をインタビューしていたのか、その理由。こう落としたのか…理由はわかったが、そのかわりに大きな謎を落としていった感じ。うっすらと怖くもある。
テーマとしては自分勝手な人間たちの心理を暴くこと、か。他シリーズにも共通する、一貫したテーマ。

ある心理状態に名前がつきキャラクター化されると妖怪が誕生する。登場人物たちの心理もなんらかの妖怪に擬すことができるのかもしれない。まあ、いつもの京極作品であります。

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日々是ハック也 -- あるハードコアバイナリアン

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