uruyaの日記: 羅臼岳登山 その3 2
0706 登山口
知床といえばヒグマの王国。登山とはクマの生息地に人間が入っていくことだ、というのは北海道内どこでも同じだが、この地はとりわけ遭遇確率が高い。登山口前にあるホテルの脇に車をとめ、登山口の様子を見に行くと、もうすでに強い獣臭がぷーんと漂ってくる。やべぇ、いる。近くにいるよ…あわてて車まで戻ると、駐車場を闊歩するクマの写真と、最近ホテル周辺に頻繁にクマが出没しているという注意看板が、すぐそばに立っていた。うへぇ、登る前からクマに接近しちゃった…先が思いやられる…
ゆっくり準備し、満を持して登山口を出発。熊鈴+ラジオを大きめな音量で鳴らし、念には念を入れてホイッスルを吹きながら進む。このあたりに住むクマは頻繁に目撃されているが、人を襲ったという事実はない。自分の存在を知らせて、出会い頭さえ避ければ問題ないはずだ。
0728 熊頻出地帯へ突入
20分ほどでいきなりクマ出没地帯に入る。困ったクマー。アリを食べるためって、ほんとクマは何でも食うな。食料に対する執着は相当強いらしいし、あの体格を維持するためにはかなりの食餌量が必要なのだろう。
0732 オホーツク展望台
展望台と名がついているが、オホーツク海は樹木の間からうっすら見えるだけ。
0751 熊頻出地帯突破
無事にクマ出没地帯を突破。だが看板にあるとおり、クマはテリトリー内ならどこにでもいる。気は抜けない。まあ少し気は楽になったが。
0805 弥三吉水
水場で小休止。ここでツアー団体1組に追いついた。大人数だとクマの心配しなくていいからいいですな。下山までにかなりのグループを追い越したが、彼らはたぶん夜明けごろから登っている。単独だと怖くてそんな時間から登れない。つーか何人入山してるかは登山者名簿みればわかるじゃん、ということにこの日はじめて気づいた。今度からちゃんと書こう。
冷たい水をペットボトルに詰めて水補給。最近湧き水に抵抗がなくなってきた。今日は2リッター担ぎ上げてきたが、暑くなりそうなので残量が心配。
0817 極楽平
登山口からずっと斜度高めな登りが続いていたが、ここで台地に出て嘘のように平坦になる。まさに極楽。1キロほどダケカンバ林のトンネルの中を進むと、ふたたび急坂がはじまる。
樹木の間に見えている山が、めざす羅臼岳だ。
0833 仙人坂
0845 銀冷水
ひたすら続く樹林帯の急坂。単調だ。じつに単調だ。かなり飽きてきた。
仙人坂はきつい勾配の途中にある視界の開けた地点。銀冷水は第2水場。
0855 大沢入口
このコース最大の難所、大沢の入口。といっても難所なのは7月下旬まで残る雪渓のためであって、すでに雪渓は3メートル程度残っているだけだった。やっとここからコースが変化に富みはじめ、俄然おもしろくなってくる。大沢中腹ほどから森林限界を超え、高山植物もちらほら見えだした。
0931 羅臼平
大沢を登りきるとハイマツが生い茂る開けた台地に出る。羅臼平だ。羅臼岳が目の前に見え、モチベーションが上がる。山頂部は岩に覆われ、火山岩で構成されていることがよくわかる。ここから先は地質が脆いらしく、登山道が周辺の地面よりえぐれていた。
0952 羅臼温泉コース分岐
羅臼温泉コースとの分岐点。このすぐ上が最終水場、岩清水。岩のあいだからじわじわと水が染み出している地点。
1023 山頂
1025 知床岬パノラマ@山頂
山頂に近づくごとに岩が大きくなっていき、両手両足を使った岩登りになる。適度にペンキマークがついているので迷うことはない。最後の岩を乗り越えると、ちょうど山頂看板の真裏に出た。休憩込み3時間20分、休憩なし2時間50分。
うわああああ!なんだこの景観は!すげぇ、すげえよ。海に張り出した知床半島の姿を俯瞰。向こうに見える黄色がかった山が硫黄山。羅臼側に雲がかかり、ウトロ側は晴れているのは特徴的な天候らしい。根室海峡から上がってくる湿った風が知床連山に当たって雲を作り、ウトロ側には乾いた風が吹き抜けるとか。いやあ、久しぶりに山頂で天候に恵まれた。ヒグマ生息地の中を3時間登ってきた甲斐があったというものだ。
知床半島パノラマを撮ってみる。切れずに撮れたが、角度がナナメになってしまった。なかなか難しいな…
つづく。
熊注意 (スコア:0)
山歩きするから熊注意の看板は見慣れたもんだけど、
さすがになんというか、緊迫感が桁違いですな。表現も生々しい。
ツキノワグマは別にどうとも思わなくなったけどヒグマは怖いなあ。
キツネとかシカは青函トンネル通って本州に来てるらしいけど、ヒグマは来ないよね。
Re:熊注意 (スコア:1)
知床は本当に普通にいるらしいので、実際に見る機会も多いらしいですね。運がいいというべきか悪いというべきかわかりませんがw
クマは警戒心が強いのでトンネルには入らないでしょう。キツネやシカは人慣れしすぎ。