von_yosukeyanの日記: 空中分解 1
かつて、DC-10という旅客機があった
アメリカン航空の要求で、ワイドボディーの3発輸送機という要求がロッキード社とダグラス社に提出され、前者がロッキードL-1101トライスター、後者がDC-10になった話はあまりに有名だ。トライスター用の炭素繊維製コンプレッサブレードを採用したエンジンを開発していたロールスロイス社が倒産したり、元々軍事宇宙部門が強く、航空機向け販売が弱かったこと、連邦議会多国籍企業小委員会の追求によって火がついたロッキード事件によって極めて先進的な設計であったにも関わらず、セールスは振るわなかった前者だが、後者は事故の多さによって敗北した機体だった
DC-10の最初にして決定的な黒星になったのが、1974年にパリ郊外で発生したトルコ航空機事故である。イスタンブール発パリ経由ロンドン行きのトルコ航空機は、パリ離陸直後に森林地帯に墜落した
墜落の原因は、DC-10の後部貨物ドアの欠陥である。ゼネラルダイナミックス社(現ロッキード・マーティン社)製のこのドアは、機械式だが半ドアの状態でもロックしていると認識する欠陥があり、この日パリで貨物を搭載した段階で機械式のドアのピンが折れ半ドアになっていたにも関わらず、そのまま離陸してしまった。巡航高度に向けて高度を上昇中、このドアが突然吹き飛び、数名の乗客と貨物室と客室の床の間にあるコントロールケーブルごと投げ出された。
機内には急減圧が発生し、コントロールケーブルが寸断されたために急減圧が発生した。操縦不能に陥ったトルコ航空機は、上昇速度で森に突っ込み大量の部品が当たり一面に散らばった。生存者はいなかった
墜落原因を解明するための復元作業は困難を極めた。森林地帯であるが故に捜索は難航し、激しい損傷を受けた多数の遺体の回収作業すらままならなかった。現在でも、墜落現場を歩くとトルコ航空機の分解した部品を発見することができるという
最近はつかわれない言葉ですが (スコア:1)
計画が途中でだめになってしまったときにも、この言葉を使ったものでした。
- Ryuzi Kambe -