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von_yosukeyanの日記: 軍事力の囲い込み

日記 by von_yosukeyan

なんてのは、別に安全保障条約なんて結ぶ必要はなくて、単に武器を売却すればOKだったりする。

武器ってのは、AK-47みたいなメンテナンスフリーな小火器を除いて、ほとんどの場合がパーツやメンテナンス人員が大量に必要だ。特にそれが電子装置の塊みたいな海上艦船や、戦闘機みたいな高度な兵器になればなるほど、その傾向は高まる。

実際のところ、OECD加盟国以外の国々では武器を購入するとセットでメンテナンス契約を行う。例えば、中東諸国に駐在する外国人のかなりの比率が、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、ベルギーといった国々から派遣されるメンテナンスの専門家だ。

1979年のイラン革命、あるは1998年のパキスタンの核実験など、武器供給国と極端に外交関係が悪化した場合など、メンテナンス要員の引き揚げや、パーツ供給の途絶によって装備の維持が困難になる場合が多い。ハーレビー国王が、アメリカから買い入れた最新鋭のF-14戦闘機など、モノの数年で使い物にならなくなってしまった。現在では、あの高価なフェニックスミサイルを改造して対地攻撃用に使ってるそうだ。もったいない話だねまったく。

それを考えると、長期化する紛争において武器供給が途絶しているはずの国々が、長期間戦闘を継続できるのはありえない。継続しているからには、裏で供給している者が必ず存在するということだ。

1980年から数年間継続したイラン・イラク戦争を例にしてみると、イラン側にはアメリカからの、イラク側にはアメリカ、ロシア、フランス、イタリアといった国々から豊富な武器が供給された(日本は武器を輸出していないが、大量の軍事転換可能な製品や融資をイラクに対して行った)。ヨルダン向けに輸出したことになっているコブラ攻撃ヘリが突然「紛失」したり、和平交渉に向かったはずのフランスの首脳が、エタンダール戦闘爆撃機の商談をまとめたり、穀物として輸出されたものが実は最新鋭のマングスタ攻撃ヘリだったりする例が後を絶たなかった。

もちろん、兵器のブラックマーケットというのも存在するが、それらで取引されるのはせいぜい小火器くらいなものだ。というと語弊があるが、偽の武器最終使用者証明書を用意すれば、野戦砲や高度な携帯対空ミサイルくらいだったら簡単に購入できる。だが供給量はかなり限られるので、小規模の紛争やゲリラ向けに供給可能な兵器くらいなものだろう。

日本は平和主義の民主国家だ、とかいう血迷ったことをほざいてる連中がいるが、実際のところ膨大な日本製「民生品」が紛争地に供給され、低利のジャパンマネーが武器の買い付けに使われている現状を知らないだけだ。JAICAだとか一部の機関はある程度把握しているだろうが、実際日本が世界の紛争にどれだけの影響力を持っているか把握できないのが現状だ。

そういうことを知ろうとしない連中が、衝動的な平和論だとか戦争論を振りかざすのは悪でしかない。所詮、そいつらの論理ってのは感情論でしかなくて、問題の解決に最も近い「グレー」な解決を拒否したがるし、紛争や戦争に根付く「病巣」を見ようとしないからだ。「仲良くすりゃいいやん」だが、根底に流れる経済的格差(そもそも宗教問題なんて紛争の主要な要因にはならんのだよ。明日食う食料がないのに「神」で腹を満たせるかってんだ)を見なければ、病巣にメスを入れることはできない。それでも彼らは自分では善意って思ってるから始末が悪いね。

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あつくて寝られない時はhackしろ! 386BSD(98)はそうやってつくられましたよ? -- あるハッカー

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