von_yosukeyanの日記: 地銀向けシステムの新しい潮流
八千代、東邦と二大問題案件が(形はどうあれ)片付きそうな今日この頃だが、地方銀行のシステム案件では新しい潮流が生まれつつある
今のところ、地方銀行のシステム案件では「勝ち組」にいるIBMと日立、負けつつあるNEC、完全に失敗した富士通とはっきりしている感があるが、今のところの最大案件であるデータの地銀共同システムの話がどうなっているのかよくわからん。データ系の話なのに面白いほど聞かないので実態は知らんが
IBMと日立が、地方銀行案件で今のところ勝っているのは、ほとんどが包括的アウトソーシング契約だからだ。IBMの場合、旧北拓や旧大和銀行のアウトソーシングを皮切りに、じゅうだん会や直接ではないが広島・福岡両行のシステム共同化、それにBTMの次期勘定系とBTM系地方銀行との共同化案件と、様々な形で地方銀行案件に関わっている
日立の場合には、IBMと比べて小ぶりだが中規模地銀のシステム共同化で一応は成功している。IBMが様々な形態でシステム共同化を行っているのは、80年代の苦い教訓があるといわれている。当時、IBMは第三次オンラインシステム時代に小規模地銀のシステムへのパッケージ提供でデスマーチに陥り、結局システムが完成しなかったという事件があった。この話は、東邦案件に非常に似た話だったりするのだが、詳細を良く知らないのでとりあえずこの辺にしておく
さて、新しい潮流というのはUNISYSだ。UNISYSは金融系では一定の勢力があるが、メインフレームを放棄したので実際のところ共同化を検討している地銀のにはUNISYSからの乗り換え組が結構ある。UNISYSは、中小規模の金融機関向けのパッケージの展開で、今年信金向けのシステムを稼動させた。このシステムの特徴は、メインフレームもオープン系も選択できる点だが、SSCの共同化案件の頓挫によって傘下を予定していた自営金庫(現在はデータが運用している信金中金系のシステムを採用せず自前のシステムを動かしている金庫)に売り込みをやっているそうだ
もう一つは日立である。日立は、大ざっぱに言うと泉州銀行と鳥取銀行の共同システムと、今年稼動した肥後銀行・山陰合同銀行・みちのく銀行の共同システム、そしてUFJの勘定系システムを買収したUHSの三つがある。いずれも、中下位地銀向けの小規模システム、中位地銀向けシステム、大規模都銀系に相当するが、これらのシステムに参加行を募ってさらに多くの銀行の間でシェアする計画があるようだ。
ここに来て、IBMも下位地銀や信金向けのソリューションの提供を開始した。従来のアウトソーシングや既存システムの共同化、つまり従来の第三次オンの延長ではなく、ミドルウェアをフルに活用した全く新しい設計のシステムらしい(らしいというのはまだ案件がないからよくわからん)
で、そろそろNECもやるんじゃないか、という話もあったりする。BW21は一応は下位地銀・第二地銀向けのシステムなので、預金額2兆円超の中規模地銀向けにはちと心細いというのがあるようだ。ただ、従来のBWの延長上でやるのか、メインフレームも使うのかすらよくわからないので、実際のところそんな話が本気であるのかどうか知らんが・・・。
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