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660639 journal

von_yosukeyanの日記: セゾン郵貯チェックカード(その5くらい)

日記 by von_yosukeyan

どうも昨日からWebに掲載されなくなり、申込書の発送も中止になった模様。正式発表はまだないけど、新規発行は打ち止めで紛失・破損による場合を除いてホルダーに対する切替などの発行は行わないようだ。例によって、この辺のところはkanegon日記が詳しい

小金があってもクレジットカードは嫌だ、とかブラックなんでクレジットが新規発行されないとか、非現金払いを徹底したい向きには最適なカードだったのだが、どうも中止の理由と言うのが判然としない。発行コストが高かったのか、それとも一人あたりの利用額が採算を下回ったのかどうかわからないが、決済スキーム上の問題点のような気もする

以下は推測だが、基本的に海外のクレジットカードはほとんどが、銀行が発行しているものと、ハウスカードの延長上にある提携カードの二種類がある(もちろんVISAやMasterと提携)。これに対して、日本の場合にはクレジットカードは銀行が直接発行できないため、銀行は傘下にクレジットカード会社を設立して別々に発行している。

初期の段階では、富士銀行がダイナース、住友銀行がVISA、三和銀行がJCB、三菱銀行がMasterとそれぞれ提携していたのだが、相互に開放しはじめ基本的にダイナースとアメックスを除いて傘下クレジットカード会社はVISA、Master、JCBの各カードを発行している。このため、一体型カードは例外としても基本的には銀行はカード会社を通じてクレジットカードを発行しなければならず、システム的にも別々のものを用意し、連携することはあまりなかった。

一時期、バンクカード(地銀系のクレジットカードの名称とは別物)と呼ばれるキャッシュカードによる決済システムが存在していた時期もあったのだが、結局は欧米に10年以上も遅れてデビットカードが登場した。それも、欧米のデビットカードとは似ても似つかない、利用者にも店舗にも使い勝手の悪いJデビットという形で、だ

勢い、クレジットカードは制度的にはファイナンスの手段としては著しく機能が劣る一方で、決済手段としてはデビットの存在意義がないほど広く普及した(まだまだ不十分だと思うけどね)。合理的に考えれば、クレジットカードのインフラを、そのままデビットが利用すると言う欧米型のデビットカードのシステムが望ましいが、決済スキームも、端末も、契約も異なるわけのわからないシステムになっている。

そういった意味で、セゾン郵貯チェックカードは建前としては「銀行等」ではない郵貯の低コストなインフラを活用して、事実上決済機能のみを取り出したカードだった。そう言った意味で、セゾンの企画・営業ラインは、歴史的な偉業に挑戦したことになる。これは評価されるべきだ

だが、保留自体は郵貯のシステムを使用しているし、例えば返品でトランザクションの取消を行った場合には、通常のカードであれば与信枠を戻せば返金処理は終了するのだが、チェックカードの場合には即時に保留枠から引落が完了しているので、返金はマニュアルで郵貯通常口座(保留枠ではない)に振込を行う形でしかできないし、接続系のコストや郵貯に支払うコストの面で割に合わないところが合ったのかもしれない。セキュアカードや銀行自体が発行するカードであればこう言った問題は無かったのかもしれない、という思いがしてならない…。

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