von_yosukeyanの日記: 韓国の銀行
なんかウリ銀行は生体認証はとっくにやってるYo! ってコメントがあったんだが、9月から試験的にはじめてるだけだったりするんで、ついでに韓国の銀行とはどんなもんかっつーのを書いてみたいと思う
■財閥と銀行
韓国の経済発展は、日本の敗戦と植民地からの撤退によって文字通りゼロから出発しなければならなかった。米国よりの李政権による圧政を不正によって当初から困難な出発だったが、植民地時代に残された生産設備も、朝鮮戦争による破壊と北朝鮮による略奪でほどんど無に帰してしまった。
元々、朝鮮半島は南部が食糧供給地帯であり、植民地時代には満州(現在の中国東北地方)に近いこともあって、現在の北朝鮮を中心に工業開発が行われてきた。特に、北部は山間部が多く発電設備や鉱業資源が豊富だったこともあるが、元々南部は工業的な基盤があまりなかった。
アメリカや日本による援助によって、開発資金を蓄えた韓国政府は、これを政府に近い側にある商人に独占的に配布した。これが、巨大化していったのが財閥である。やがて、財閥はグループ内に銀行を置くようになり、預金者から集めた資金を直接財閥に投資するという機関銀行が多く見られるようになった。
韓国の銀行は、この機関銀行と政府系の金融機関の二つによって構成されていた。
■1997・1998年の経済危機
しかし、機関銀行の危険性というのはすでに欧米諸国や日本でも1920年代の大恐慌や、昭和恐慌で経験済みである。韓国にそれがやってきたのは1997年のことで、通貨ウォンの投機的な売りによって輸出は激減し、以前から経営状態がよくなかった財閥経営を直撃した。
韓国政府は、賢明にも多額の不良債権を抱えた銀行に対し巨額の公的資金を注入し、政府による強力な監督の下に再建を開始した。多くの財閥が解体され、癒着していた創業者一族が追放され、生産力の割には規模が小さかった企業は合併を迫られた。韓国経済を襲った危機としては、朝鮮戦争に次ぐ規模の危機であったにも関わらず、韓国経済は翌年にはV字回復を成し遂げ、21世紀にはいるまでには経済危機以前の水準にまで回復した。
■そして、外資へ
しかし、公的資金の注入された銀行の多くは政府が大半の資本を握っており、膨大な資金を注入した政府は金融機関の資本を売却を開始した。大半の金融機関が、外資系の投資ファンドや金融グループに売却された。
こうして韓国の金融機関は、不良債権問題とオーバーバンクを経済危機を期に解消することができた。これけでなく、韓国経済は開発途上においては、日本型のコンセンサス型経営が重要であるが、経済が一定の状態に達した時にはスピードを重視する経営が重要であると言う点を学んだ。
■韓国の主要銀行
・国民銀行
韓国第一位の規模を誇る銀行で、クレジットカード事業で強力な収益力を誇る。総資産219兆ウォンの巨大銀行
・新韓銀行
韓国政府から朝興銀行を買収して、一気に韓国二位の規模に踊り出た総合金融グループ。朝興銀行は1897年に創業した独立系の民族資本銀行で、韓国では最も歴史が古い。朝興の売却方針に対し、労組は数ヶ月に渡って抵抗した。総資産148兆ウォン
・ウリィ銀行
総資産108兆ウォンの韓国第三位の銀行。国民の最大のライバルと見られ、クレジットカード事業では消耗戦を展開している。
・ハナ銀行
国民、ウリィと並んで、今年まで三大銀行の一つを構成していた。米リップルウッド・ホールディングスに近く、近いうちに新生銀行が株式の15%を出資する見込み。総資産90兆ウォン
・外換銀行
日本とは最も馴染みがある銀行。元々は政府系の外国為替専門銀行で、一旦は民営化されたが経済危機を経て独コメルツ銀行に売却されたが、コメルツは本国の経営状態の問題から米ローンスターグループに株式を売却した。政府系の輸出入銀行に近い関係にあり、世界各国に支店を置いている。日本でも、東京と大阪に支店があり、一般向けにも預金業務を行っている。総資産60兆ウォン
新韓銀行と朝興銀行の経営統合に見られるように、韓国3大銀行に対抗して今年あたりから再び銀行の再編がはじまっている。これに対抗して、3大銀行の中でもソウル銀行を吸収合併して急成長したハナ銀行は外資からの資本調達を急いでおり、第七位の第一銀行(総資産38兆ウォン)の売却説が流れるなど混沌とした状況になっている
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