von_yosukeyanの日記: 共同配信記事によると
東京都の新銀行構想は、BNPパリバ傘下のビー・エヌ・ピー・パリバ信託銀行を買収するとかなんとかだそうだ
#BNPパリバはBNP(パリ国立銀行)とパリバ銀行が合併して出来た銀行なので片方を略さない方がいいと思ふ
一応、決済スキームや一般預金も募集するようなので、勘定系システムも必要になるのだが、こちらの方は既に製作所で内定しているとか
勘定系パッケージではマイナーな気もする製作所だが、共同系システムではIBMと並んで成功しているし、IYバンク銀行向けの勘定系システムは旧三和銀行の勘定系パッケージを使って成功をおさめている。ただ、IYバンクとJNB/ソニー銀の財務情報を比較してみれば一目瞭然なのだが、このシステムはプラットフォームがメインフレームなので結構コストがかかる
旧三和のパッケージは確かもうなかったような気がするんだけど、導入するとすれば現在製作所が知的所有権を保有しているうんこ銀行の勘定系を流用するのかも知れん。こいつは旧三和のパッケージの後継、というかちょっとだけ進んだヤツだけど、内容的には大して変わらなかったと思う
ところで、信託銀行は業界団体として信託協会を結成しているのだが、信託協会の正会員というのは一般的な信託銀行(三菱信託銀行や住友信託銀行)で、証券系信託銀行(野村信託銀行や日興信託銀行)や再信託銀行(日本トラスティー・サービス信託銀行や日本マスタートラスト信託銀行など)、信託兼営行(沖縄銀行や三井住友銀行など)などは準会員扱いになっていて、外国銀行系信託銀行(バークレー・グローバル・インベスターズ信託銀行やドイッチェ信託銀行、ビー・エヌ・ピー・パリバ信託銀行など)も準会員扱いになっている
もちろん、これらの銀行には(信託兼営行を除く)には200番台から300番台の銀行コードが振られているのだが、こういった銀行協会組織に加入する手続が面倒だったので買収と言う形になったのではないか、と一瞬考えてしまった。というのは、IYバンク銀行の場合なのだが地方銀行の反対で、MICSとの接続ができず、仕方なく(三和の口添えで)BANCSとの接続になってしまった、という経緯がある
実は、JNBもソニー銀行もSMBCの対外接続系システムを共有してキャッシュサービスネットワークに接続していたりする。JNB、ソニー銀行、IYバンク銀行の新規参入3行は、都市銀行でも信託銀行でも長期信用銀行でも地方銀行でも第二地方銀行でも他の共同系金融機関でも系統金融機関でもないので、銀行コードも0030番台がふられていて、一種独立しているような感じすらある。
#もう一つ、イーバンク銀行があるのだが、この銀行は全銀ネットに加盟していない(全銀協準会員行)し、キャッシュサービスはIYバンクと郵貯ATMしか提携していない
かつての護送船団時代、大蔵省は全銀協や、傘下の地銀協、信託協会、それに証券業協会といった金融機関の業態別機関を通じて金融行政を統率していた。全銀協会長行は、関東系有力都銀の持ち回りで行っていて、中下位都銀や関西系有力都銀(三和・住友)は決して会長行になることはできなかったし、相互銀行が普通銀行に転換した際にも、地方銀行協会は旧相互銀行の加入を認めることがなかったので、止む無く第二地方銀行協会を結成した。政治的癒着と、システムや関東侵略など血の滲むような努力で、三和と住友は全銀協会長行になることができたが、かつてはキャッシュサービスですら都銀では有力都銀系と中下位都銀系に系統が分かれていた
業態別キャッシュサービス(BANCSやACS)が各銀行協会や系統金融機関を中心に形成されたという歴史的経緯があり、MICSは業態別キャッシュサービスを相互接続するシステムとして90年代初頭に管制したシステムであるので、全国のキャッシュサービスネットワークに接続するには、どこかの銀行協会に加入しなければならない。信用金庫から普通銀行に転換した八千代銀行の例などは極端で、地方銀行協会が加入を拒否したために、止む無く第二地方銀行協会に加入したという経緯すらある。新生銀行やあおぞら銀行が、高コストな金融債を発行してまで長期信用銀行でありつづけているのは、おそらくはキャッシュサービス提携の問題もあるのではないか、と思う。
90年代から始まった外国銀行、証券系の信託銀行参入にしても、リテールサービスを行う上で不可欠なキャッシュサービスの利用に、このような障壁がある以上、実際には不可能に近かった。90年代後半の異業種からの新規参入にしても、三和と住友による援助がなければ実現は不可能だっただろう
こう言った意味で、護送船団時代の旧弊は現在も残っている、といえるのだ。MICSは将来的に業態別キャッシュサービスと統合されて、金融機関は直接キャッシュサービスに接続できるようになるが、新システムの稼動はまだ先の話だ。
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